晴れ。やや暖かさが戻る。
田草川弘「黒澤明 vs ハリウッド 『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて」読了。
おそらくは現在も存在する日本と海外との「コミュニケーション・ギャップ」。
少なくとも「契約」に対する考えの違いは知っておかないと。
「傑作」は大切だけれど「ビジネス」も大切だというアメリカに対して
あまりにもナイーヴで「どんぶり勘定」な監督。
「自分」を受け入れてくれる「環境」が用意されて初めて「力」を発揮する監督を
その「真価」を知って守ろうとするプロデューサー、エルモ・ウィリアムズの気持ち。
そしてそれほどまでに評価されている監督が当時日本で映画を作れなかったということ。
なるほど「悲劇」はこのようにして出来上がるのかというのが正直な感想。
「硫黄島からの手紙」を撮ったクリント・イーストウッドは
「ビジネス」の面も非常によく考えている。
「荒野の用心棒」が「用心棒」の「剽窃」だと知ってイタリアに出かけた彼は
やがて日本から勲章をもらうことになるのも当然か。
もちろんそれでも黒澤作品は素晴らしい。
今年が生誕100年記念の年なのだけれど、大々的にそれは行われているのだろうか。
圧倒的にいいものは誰でも観られるという「環境」をもっと広げたいもの。
物理的には「身近」でもご縁がなければ「どこまでも遠い場所」ではあるけれど。
田草川弘「黒澤明 vs ハリウッド 『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて」読了。
おそらくは現在も存在する日本と海外との「コミュニケーション・ギャップ」。
少なくとも「契約」に対する考えの違いは知っておかないと。
「傑作」は大切だけれど「ビジネス」も大切だというアメリカに対して
あまりにもナイーヴで「どんぶり勘定」な監督。
「自分」を受け入れてくれる「環境」が用意されて初めて「力」を発揮する監督を
その「真価」を知って守ろうとするプロデューサー、エルモ・ウィリアムズの気持ち。
そしてそれほどまでに評価されている監督が当時日本で映画を作れなかったということ。
なるほど「悲劇」はこのようにして出来上がるのかというのが正直な感想。
「硫黄島からの手紙」を撮ったクリント・イーストウッドは
「ビジネス」の面も非常によく考えている。
「荒野の用心棒」が「用心棒」の「剽窃」だと知ってイタリアに出かけた彼は
やがて日本から勲章をもらうことになるのも当然か。
もちろんそれでも黒澤作品は素晴らしい。
今年が生誕100年記念の年なのだけれど、大々的にそれは行われているのだろうか。
圧倒的にいいものは誰でも観られるという「環境」をもっと広げたいもの。
物理的には「身近」でもご縁がなければ「どこまでも遠い場所」ではあるけれど。