退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「奥行き」のある言葉について

2010-11-07 03:01:55 | Weblog
晴れ。おだやか。

仕事帰りに久方ぶりに同僚とガスト。
モルツ2杯とマヨコーン・ピザ、シーザーサラダの夕食。

萩谷朴「語源の快楽」読了。

当時の生活や風俗を省みず
単に文法通りな現代語訳を「死後翻訳」と言い切る筆者の姿勢が素晴らしい。

国文学会では自分なりの解釈をしないことがよしとされているそうで
不思議な世界もあったもの。

「枕詞」はただのきまり文句ではなく
これから歌われる内容を聞き手に知らせる働きがあるというのも「目からウロコ」。

TVのクイズ番組はこの本をネタにするくらいのことをしてはどうか。
そして貧しい言語環境を過ごす人々には「言葉の豊かさ」を知ってもらいたい。

何気ない言葉の中には
過去の人々の生活や暮らしがぎっしり詰まっているのだから。

「白馬・日光・六甲」といった地名のそもそもも楽しい。
イメージが優先して言葉を変えてしまうことが少なくないことにも注目しよう。
コメント
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