退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

相照らす「肝胆」がなければということについて

2010-11-10 04:24:54 | Weblog
ニコ生で小沢ネット会見を見る。

TVは時間の制約があるので
都合のいいところしか切り取らないものだということをあらためて知ろう。

その程度の「メディア・リテラシー」が「常識」にならないと
肝心なことは何もわからない。

すべてをオープンにしてあとは国民の判断に任せるという態度はいかにもアメリカ的。
ただし国民がそこまで成熟していない現状もある。

「民主主義」とはそういうものだと小沢は言いたいのだろうし
その程度の「原理」がなぜわからないのかと切歯扼腕していることもうかがわれる。

「腹を決める」というのが今回のキーワード。
要は「信念と覚悟」はあるのかということ。

他人の顔色をうかがって絶えず小心者でいるしかない輩は
さっさと退場すべし。

自分で考え自分の主張をし相手と交渉する。
このコミュニケーションの基本も出来ずして何が出来るというのか。

オロオロと揺れ惑う者たちよ。
決断ひとつ出来ないならせめておとなしく暮らせよ。
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初冬の気配と「家族」について

2010-11-10 02:05:31 | Weblog
晴れ。やや冬の気配。

萩谷朴「ボクの大東亜戦争 心暖かなスマトラの人達、一輜重兵の思い出」読了。

著者はある意味で「スーパーマン」だけれど
その彼にして敗戦が近づくにつれ不安がのしかかり不機嫌になる部分がある。

ようやく復員した直後、
父の死に目に会えず妻にマザコン扱いされる結末は少しだけ哀しい。

それにしてもこれだけの傑作をなぜ文庫化しないのだろう。
映画でいえば岡本喜八監督の「独立愚連隊シリーズ」のような雰囲気になりそう。

舞台がスマトラなので熱帯の冒険物風味でも十分いける。
未読ながら想像するに南洋一郎あたりにも近いのではないか。

ただしひとつ心配なのは
この日本語の滋味を味わえる読者の数は少なかろうと思えること。

この種の「豊かさ」こそ
本当は誰もが知っていなければならないはずのものなのに。

というわけで勝手ながら妄想上の「祖父」とさせていただく。
こういう家族ならいつでも歓迎する。
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