退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

連休三日目

2010-11-01 02:36:05 | Weblog
くもりのち雨。深夜に雷も少々。

三谷幸喜・清水ミチコ「かみつく二人」を読む。

「むかつく二人」「いらつく二人」という前作もある模様。
J-WAVEのラジオ番組をまとめたもの。

おしゃべりするだけで本になるなんてと思うなかれ。
それなりの「蓄積」と「技術」がないと成立しないことを忘れずに。

ただし’06の放送分だというのに初版は’09年になっている。
「旬のネタ」というにはやや遅れているのでよろしく。

万田邦敏「接吻」(’08)をようやく観る。

一家三人を殺し自ら捕まった犯人豊川悦司の笑顔に魅入られた地味なOL小池栄子。
弁護士仲村トオルに諌められながら仕事を辞めてまで刑務所に通う彼女は、というお話。

小池栄子はもともと「菩薩顔」。
「彼女の気持ちがわからない」まま演じたらしいけれど表情が見事。

豊川悦司の兄を演じた篠田三郎が久方ぶり。
かつての「ウルトラマンタロウ」は実に自然な「犯人の血縁」。

「TVで観ただけの他人」に過剰な思い入れをする彼女はそこに「自分」を見出した。
一方「初めて自分のことを心配する他人」にも出会った。

いずれにせよ「もっと早く出会っていたら」。

それまで出会わなかった「偶然」は
犯人と彼女が自分を「そういう星の下」だと受け止めていたことから生まれて。

「上下」を明らかに意識させるキャメラ。
結末はある程度まで予測できるものの果たしてどう結論すべきか。

そのあたりはそれぞれで確認していただきたい。
コメント
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