退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「肩すかしでありつつ次に期待させる内容あるいは『喜劇』であることに失敗した映画」について

2022-03-27 02:40:01 | Weblog
雨。風も強いのでバスに乗る。

サッカレー「虚栄の市(三)」読了。

思ったほどのクライマックスは来ずじまい。
ベッキーはスタイン侯爵に「正体」を見破られるものの。

これで懲りないのがおそらくはかのヒロイン。
「悪漢小説」の女子版だと思えばいいか。

興味深いのは「社交界の頂点」に立ったはずの彼女が「味気なさ」を感じること。
最終巻ではどうなることやら。

井田探「銀座の次郎長」(’63)を観る。

オリンピック直前の銀座が「ネズミ駆除」に必死だという姿を覚えておこう。
これも「外国に対して恥ずかしい姿を見せたくないから」か。

「喜劇」をしたい監督の意図はわかるがいかにもテンポが緩く。
俳優陣もいささか魅力に欠けて。

もっとも五月みどりの歌手時代を確認出来た次第。
若水ヤエ子や久里千春、松尾嘉代の姿も同様に。

男優陣ではお馴染みの高品格、藤村有弘に加えて本作では由利徹や桂小金治も。
若き日の藤竜也もちょいと。

銀座もヤクザも同じように会議をして。
「無意味なこと」はこの頃から。

「一本槍先生」は殿山泰司より小川虎之助の方が好ましい。
深江章喜、中村是公、小薗蓉子、嵯峨善兵、榎木兵衛、野呂圭介、江角英明など。

ほぼ60年前の銀座の姿も見ることができる。
当時は道路が板張りだったりもした模様。
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