退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

商道徳

2007-10-12 23:40:04 | Weblog
晴れ。秋日和。

商売というものはそもそも危ういものだ。
かつては武力を背景に行なわれ「帝国主義」と呼ばれた。

どこの馬の骨ともしれない輩が売りに出したものを
客は勝手に信用して買う。

その商品がまともであるかまともでないかは
材料・生産工程その他を見なければわからない。

それでも客は買ってくれる。
だからこそかつて「商道徳」というものがあった(と思いたい)。

商品は売れて初めて「商品」だと認められる。
この命題の対偶は「売れなければ商品ではない」。

論理的に正しいその対偶はやがて
「売れさえすれば商品である」に変わった。

失われたものは「これが商品だ」というプライドである。
そういうものも細々と存在しつづけてはいるのだけれど。
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2 コメント

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Unknown (なつ)
2007-10-13 09:58:44
資本主義のジレンマ、と考えていいのでしょうか。
より向上する意欲、のはずが。
優先事項が変化し、結果出来上がる骨粗しょう症の様な商世界。

ナーンチャッテ。テヘ。
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Unknown (pxcre2)
2007-10-13 23:43:13
貨幣や数字で幸福を計測しようとするからですw
返信する

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