退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「映画な一日」について

2020-02-23 01:53:42 | Weblog
雨のち晴れ。映画の一日。

ボン・ジュノ「パラサイト 半地下の家族」を観る。

面白い作品ではあるもののあれこれ文句があり。
とりわけラスト近くの処理は微妙。

「匂い」が重要だとした描写にはふむふむ。
ソン・ガンホの素敵さも承知の上で。

家政婦の夫に関するエピソードが特に問題。
彼の行動を「抑制」する「当然」がいささか「不自然」。

金持ちの妻チョ・ヨジョンの魅力に騙されないように。
「逆転の構図」はなかなかだとはいえ。

そもそもこれだけの「能力」があれば「普通の生活」は十分に確保できるはず。
「物語の筋」として考えるといろいろな「破綻」が見える次第。

デヴィッド・クローネンバーグ「スキャナーズ」(’81)を久方ぶりに再見。

マイケル・アイアンサイドの妖しさを確認する。
ジェニファー・オニールの顔が何とも。

パトリック・マクグーハンのルース博士の説得力がなかなか。
特殊メイクにディック・スミス。

主人公のスティーヴン・ラックは「オーメン」(’76)で首チョンパされる俳優に似ていて。
ラストの迫力は「怪物同士の対決」。

ほぼ40年前の作品か。
「科学の暴走」への問いだと思えばよさそう。

水田伸夫「252 生存者あり」(’08)を観る。

つまらないことは「前提」としてその結果を確認したくて。
「ディザスター=災害映画」ならそれをどう描くかが肝心。

水の使い方は悪くないのだけれど結局登場人物たちの「葛藤」が中心で。
どうしてこうも「心理主義」になるのだろう。

なるほどこれでは到底「現実」には対処できないだろうと思うことしきり。
いたずらな「過去との対比」ばかりではどうにも。

「大人であることの意味」が「誤解」されている模様。
「過去」に「傷」さえあればいいのか。

思った通りの作品の出来に納得する。
「思い」が解消されるのは「現実の中」でないとどうにも。

いやはや。
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