退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「アーティストを育てる場所としてのライブハウスとジョン・ウーの中国絡みのリメイク」について

2021-04-21 02:51:09 | Weblog
晴れ。あたたかく穏やか。

平野悠「定本ライブハウス『ロフト』青春記」を読む。

「アーティストを育てる場所」としての「ライブハウス」。
かつてそういうものがあったことを覚えておこう。

「学生運動の過去」ゆえまともに就職できなかった著者の「歴史」。
「浅間山荘事件」に知った顔があったとのこと。

「流行の最先端にいたい」という気持ちと若さが成した結果よ。
ジャンルを問わず著名なミュージシャンたちがここから。

「世の中に対する反抗」とかはなくなり。
「センスの良さ」のみが評価されることになった現代からすると趣き深い。

かくも「劣化した現実」を著者はどのように捉えているのだろう。
「祭りがあった時代」からするとということでよろしく。

ジョン・ウー「マンハント」(’17)を観る。

原作西村寿行・監督佐藤純彌「君よ憤怒の河を渉れ」(’76)のリメイクらしい。
倉田保昭の「現在」を確認した次第。

國村隼が全体を締め。
福山雅治と「相棒」桜庭ななみの関係がいい感じ。

オリジナルの主演が高倉健ゆえのリメイクか。
なるほど遠波真由美役のチー・ウェイは若き日の中野良子に似ている。

竹中直人、斎藤工、池内博之、田中圭、吉沢悠、矢島健一ら。
個人的にはドーンのアンジェルス・ウーが好ましく。

主役のチャン・ハンユーにはそれほどの魅力を感じられず。
「健さん」と比較されたら劣ること間違いなしだから可哀想ではあるものの。

「男たちの挽歌」(’86)のシャープさはなく。
アクションそのものはそこそこだけれど。

大阪の街の描写はリドリー・スコット「ブラック・レイン」(’89)とは異なる「当然」。
もちろん「リアルに近い」のは本作。
コメント
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