退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「著者の息の長さに驚く古典小説と昔のアメリカの喜劇映画」について

2021-04-17 02:50:15 | Weblog
くもり。夜になって降り出す。

プルースト「失われた時を求めて9 ソドムとゴモラⅡ」を半分くらい読む。

「サロンの愚かさ」がまたここに。
「特定の集団に属すること」がそれらをもたらす模様。

ブリショの「語源に関する話」もたっぷり。
主人公はそれに興味津々だがその他のメンバーは全く興味を示さず。

シャルリュス男爵があらたにモレルを手に入れて。
ヴェルデュラン夫妻にイジメられるサニエットの哀しさよ。

それにしても著者の「息の長いこと」ときたら。
これまた明日読了予定。

チャールズ・バートン「凸凹猛獣狩り」(’49)を観る。

アボット&コステロの喜劇映画。
後者はデニーロを太らせて縮めたようなキャラクター。

彼が息を切らせて喋れなくなるシチュエーションが頻繁に。
アボットはハンフリー・ボガートのような声で「狂言回し」を。

クライド・ビーティという「猛獣使い」と
フランク・バックという「猛獣狩り」は「本物」だったり。

本作で一番面白いギャグはワニに襲われたコステロか。
「手製モーター」でボートを走らせてしまう「ナンセンス」。

ドナルド・クリスプがプロデューサーなのにふむふむ。
「当時の『特撮』ぶり」は今となってはチャチだがその「工夫」が偲ばれる次第。

「ゴリラ」に気に入られるコステロ。
もちろんそれは彼がそれと知らずワナから救ってくれたせいではあるのだけれど。

いったんは追いかけるもののやがて逃げ出すパターンが随所に。
「お決まりの繰り返し」は悪くない。
コメント
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