退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『原っぱ』という場所があった過去と自覚のない『魅力』ゆえに翻弄される女子の姿」について

2021-04-30 03:02:31 | Weblog
雨。終日降るが深夜に止む。

橋本治「『原っぱ』という社会がほしい」を読む。

自分が子どもの頃には確かに「原っぱ」があり。
そこでいろんな遊びをしたことを思い出した次第。

あの頃の「楽しさ」を絶対に忘れないこと。
こんなに素敵な作家がなぜか「無視」され続けたことも。

実は「ルール」など「その場限りのもの」であること。
嗚呼。

鈴木清順「河内カルメン」(’66)を観る。

野川由美子の「野人ぶり」が何ともいい感じ。
「鄙には稀な存在」が評価されてしまう「現実」よ。

彼女を好きになる冒頭の佐野浅夫が気にかかる。
「ぼん」和田浩治の「関西弁」のインチキぶりも。

「友だち」としての川地民夫がなかなかに趣き深い。
バーの同僚松尾嘉代や「先生」楠侑子も同時に。

嵯峨善兵の「変態ぶり」がいやはや。
桑山正一の「生臭坊主」たるや。

何より宮城千賀子の母親の「どうしようもなさ」が。
「性」をめぐる「世界」に放り出された女子の姿を確認しよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする