退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「不思議な生きものと微妙な魅力のあるB級映画」について

2021-04-23 02:39:38 | Weblog
晴れ。日差しが熱い。

サラ・ローリー「タツノオトシゴ図鑑」を見て読む。

「タツノオトシゴ」は「海馬」で英語でも「seahorse」。
ギリシャ語で「馬」を意味する「hippo」と「海獣」を意味する「kampos」が属名。

元々「真っ直ぐ」だった身体がなぜか途中から「垂直」に。
「圧力の差」によって獲物を吸い込む仕組みよ。

各国の神話に登場したり漢方薬として使われたりも。
何とも魅力的なその姿ゆえか。

その仲間であるリーフィー・シードラゴンはやはり印象に残り。
こうした生きものが生まれてしまう「自然の不思議さ」たるや。

フェルナンド・ディ・レオ「ミラノカリプロ9」(’72)を観る。

「物語の結末」は途中でわかる内容。
犯罪のプロフェッショナルが足元を掬われてしまう。

前半の「ダルさ」はラストを盛り上がらせるための「仕組み」か。
なるほどタランティーノが好きそうな「B級映画の魅力」。

「昔ながらのやり方」を貫く警察本部長と「犯罪の温床に対する手当て」を説く部下の姿など。
いかにも当時の「イタリアらしさ」が感じられる次第。

主人公ウーゴの恋人ネリーの部屋のデザインが素敵。
当初は敵対しているロッコの「行方」も忘れずに。

微妙にボヤけた街の姿のショットも覚えておこう。
地面から見上げるように人物を捉えるそれも同時に。
コメント
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