pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

眠れぬ雪獅子@世田谷パブリックシアター2階B列センター

2011-10-23 21:23:50 | 観劇/コンサート

[演出・振付] 謝珠栄
[脚本] 大谷美智浩 
[音楽] 玉麻尚一

[出演] 東山義久/伊礼彼方/小西遼生
      今井清隆・保坂知寿/
      照井裕隆/滝沢由佳/小野妃香里/小林遼介/中塚皓平/麻尋えりか/上口耕平/山田ジルソン/他

[あらすじ]
「黒い帽子の踊り」―それは、チベットに伝わる“悪霊を鎮める祈りの舞い”であったが、9世紀、仏教を弾圧した暴虐王ラン・ダルマを暗殺するために、僧侶のラルンが踊り手の一人に扮して忍び寄ったことで伝説の踊りとなり、ラルンは王を殺して、自ら“眠りを殺した男”となった。
そして1951年。東チベットの古都チャムドで旅芸人のテンジンは詩人のドルジェと出会い、乞われるままにこの踊りの手ほどきをする。行く手に待ち受ける大きな黒い影と、その影に翻弄される二人の運命も知らぬまま。
チベットの人々の心に根付くターラ菩薩の光が二人を正しき道へと導くのか…。(公式HPより)


東山さんに小西くんに照井くんに皓平くんに今井さん。。。このメンツでかなり惹きつけられていたものの、このところ遊びすぎで週末お出かけは控えようかと思っていた矢先、「行かれなくなっちゃったんですけど、代わりにいかがですか?」とお声がかかり、タガが外れて速攻三茶へ飛びました。

東山さんが踊る踊る!歌う歌う!あて書きのような旅芸人テンジンをめちゃくちゃ嬉しそうに演じている姿が印象的でした。

そして久しぶりの小西くんは、マリウスの「貴公子風」からはすっかり脱却し、仏の教えを守るために、仏の教えを破るという、身を斬るような苦渋の決断をする渾身の演技。しばらく見ないうちにうまくなったな~

今井さんはたぶん初めて(?)の超悪役。その暴虐ぶりは、亡くなったリビアの大佐を思わせました。でも、劇場を圧倒する歌声はさすがというより他はありません。そして保坂千寿さんはターラ菩薩、占い師、高僧と大活躍。やはり伸びやかな素晴らしい歌声と存在感で劇場を圧倒していました。今井さんと保坂さんが並ぶとものすごい安定感でした。

チベットというと、ブラッド・ピットの「セブンイヤーズ・イン・チベット」の、近隣諸国からの絶え間ない脅威にじっと耐える静かな仏教国というイメージでしたが、こんなに激しい時代もあったんだな~

身を挺して暴力の連鎖を断ち切る、平和への思いを感じました。2階からは舞台~客席を覆い尽くす照明がものすごく美しかったです。
アンサンブルの方々も、新体操出身の方もいて並はずれた身体能力を感じるすばらしくキレのあるダンスでした。


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