小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

9月定例会:6日目(一般質問)

2006年09月19日 | 一般質問
今日は一般質問が行われました。私の順番は3番目で、10時45分に登壇し11時50分頃まで質問を行いました。
以下に、質問と答弁の概要を掲載します。

【一般質問の質問と答弁の概要】

質問1:高浜町総合計画について
Q:高浜町総合計画について実態と合わない内容もあるため審議会で見直しの議論が必要ではないか。
A:まちづくりの諸活動を推進するなかで現総合計画の検証にも取組み、早期改定が必要か来年度判断する。

質問2:学校評価制度について
Q:学校評価制度について高浜町の取り組みの現状と今後の方針は。
A:福井県では「学校評価モデル校」を小中高合わせて31校を選出し、新たな評価制度に対する取り組みを始めた。高浜町においても、このモデル校における取り組みを参考とし、来年度以降各学校において新たな評価制度を確立する。

質問3:子どもの読書環境の充実について
Q:和田小学校図書館の拡充整備を提案する。
A:和田小学校1階の特別教室の配置換えで対応する。この配置換えで新しい図書室のスペースはおおよそ1.5倍となり、現在の図書室よりもかなり充実した環境となる。
Q:和田公民館の図書館の閲覧室を旧診療所スペースに確保してはどうか。
A:公民館はあくまで、地域の皆様が多目的に利用する施設であり、他の部屋まで図書室として優先する考えはない。

質問4:高浜町の環境基本政策の確立について
Q:高浜町環境基本条例の制定と環境基本計画を策定してはどうか。
A:現時点では、条例制定及び基本計画の策定に向けた具体的な作業には着手していないが、国、県、他町の動向等も引き続き見極め対応していきたい。
Q:廃棄物減量等推進審議会を設置してゴミ減量化に組織的に取り組むべきではないか。
A:福井県廃棄物処理計画を基に、本年7月に、県、各市町による「ごみ分別収集等に関する検討会」が開催され、県下全体の廃棄物減量化についての検討が始まった。引き続き検討会が開催される予定であり、その中で、県、各市町との共通認識、方向性を見出していくこととなるので、その検討結果を受けて審議会設置等を判断する。

質問5:地上波デジタル放送について
Q:2009年に計画されているCATVによるデジタル放送開始時期を早められないか。
A:2009年以前の開始は、2007年度開設の小浜中継所の電波状態がどうであるか不明であり、現在のところ考えていない。
Q:2011年7月以降もCATV側の対応でアナログ送信を続けられないか。
A:放送局の同意が得られないことと、メーカーではデジタルをアナログに変換する機器の製造販売は考えていないとの事であり無理。
Q:きめ細かい町民への広報が必要ではないか。
A:計画的に地上デジタル放送対応機器を購入していただけるよう、今後も広報紙及び有線テレビ放送を活用し、定期的に周知していく。
Q:テレビ、デジタルチューナー等の購入需要を町内業者で消費されるような施策は考えないのか。
A:地上デジタル放送対応機器を町内で購入されることは、高浜町の経済活性化に大きく繋がるものと考えられるが、特定商品の需要や供給に行政が対応することは他との不公平感にも繋がり、難しい。

9月定例会一般質問原稿

2006年09月19日 | 一般質問
一般質問の原稿を全文掲載します。もの凄くお暇でしたら一読下さい。

【平成18年第5回 定例会(9月議会)一般質問原稿】

5番議席の小幡でございます。

まずは、この度の、秋篠宮悠仁(ひさひと)親王のご誕生を心からお慶び申し上げます。
さて質問に移ります。

初めに、高浜町総合計画の審議について質問いたします。

地方自治法では、第2条4項の規定により、「市町村は、その事務を処理するにあたっては、議会の議決を経て、その地域の総合的かつ計画的な行政の運営を図るための基本構想を定めて、これに即して行うようにしなければならない」と定められています。この条文にある、基本構想に該当するものが、高浜町総合計画であり、総合計画は基本構想と基本計画の2段構成になっております。そして、別冊で、この基本計画を具体化する事業実施計画が定められています。
現行の高浜町総合計画は、平成13年度から22年度までの10年間を目標年次として、議会の議決を経て、平成13年3月に策定されております。
地方自治法の規定にもある通り、総合計画は、市町村の事務を行なうにあたっての基本となるものですから、原則としてこの計画に書いてあることに則って、行政運営が執り行われなければなりません。

さて、今、紹介したように、この総合計画が施行されて、既に5年半が経過しました。この間、私の知る限りにおいて、総合計画についての公式の議論は一度も行なわれておりません。どのような計画であれ、この変化の激しい時代にあって5年も経過しますと、実態と合わない内容も出てくると考えられます。
最初に申し上げた通り、地方自治法の規定により、高浜町の行政事務の執行は、この高浜町総合計画に即して行なわれなければならない訳ですから、10年間、一度も審議されないというのでは、総合計画そのものの価値を失わせるものであり、定期的な内容の審議が必要であると思います。

高浜町には、高浜町振興計画審議会というものが、条例により設置されています。現行の総合計画も、策定当時は、この高浜町振興計画審議会の答申を受けて策定されており、総合計画の審議機関として位置づけされている訳であります。

来年(平成19年度)度は、総合計画が施行されて6年が経過します。そして、総合計画に基づいて策定される事業実施計画については、第1次事業実施計画が3年の計画期間が終了したのが平成15年度、そして第2次事業実施計画が、これは目標年次が5ヵ年となっていますが、その内の3ヶ年が既に終了することになります。
このタイミングで、高浜町総合計画を、今、申し上げた、高浜町振興計画審議会に諮問し、内容の見直しも視野に入れた審議をすべきではないかと考えますが、理事者の見解をお伺いします。

それでは2問目の学校評価制度について質問いたします。

学校評価制度につきましては、平成14年3月に文部科学省令で、「学校は、教育水準の向上を図り、学校の目的を達成するため、当該学校の教育活動その他の学校運営の状況について自ら点検及び評価を行い、その結果を公表するよう努力するものとする」と規定されており、学校評価の努力義務が制度化されました。

これを受けて、各学校や地域において、学校評価が行なわれるようになったのでありますが、その一方で、学校によっては評価の実施内容が不十分であったり、調査結果の公表が進んでいなかったりなどの課題もありました。このため、平成18年3月には、文部科学省において、これまで各学校で行なわれた学校評価の課題等を踏まえて、各学校や地方自治体の参考に資する目的で「義務教育諸学校における学校評価ガイドライン」が策定されました。
こうした動きを受け、福井県においても、今年度、県内の小、中学校、高等学校の31校を学校評価モデル校として指定し、県内共通の学校評価制度の仕組みを確立し、来年度には各学校に広めていく計画となっています。

町民の中には、学校評価というものについて、初めて耳にされる方もあると思いますので、学校評価について少し説明いたします。先ほど申し上げた、文科省作成の、学校評価ガイドラインによりますと、学校評価には大きく3つの目的があるとされています。
かいつまんで申し上げますと、①各学校が目標設定し、その達成状況を把握・整理し、取り組みの適切さを検証することにより、組織的・継続的に学校運営について改善を図ること。②各学校が評価を実施し、その結果を説明・公表することにより、信頼される開かれた学校づくりを進めること。③各学校の設置者が、学校評価の結果に応じて、学校に対する支援や条件整備等の必要な措置を講じることにより、教育の質を保証し向上を図ること。 以上の3つです。

このように、大きな効果が期待できる学校評価ではありますが、一方で、成果を定量的に評価するためには、目標の数値化、実績の数値化が必要であり、ややもすると、数値目標にとらわれ過ぎたり、また、各学校の外部評価の実施と、その評価結果を一般に公表することは、学校に過度のプレッシャーを与えたりするのではないか、との危惧もあるようです。

こうしたことも踏まえて、高浜町として、どのように学校評価制度に対応されるのか、現時点における町内各学校の学校評価の取り組みの現状と、それに伴う課題、そして今後の取組方針についてお伺いします。

それでは3問目の子どもの読書環境の充実について質問いたします。

先ほどから、法律の条文の紹介が続いて恐縮ですが、平成13年12月に施行された「子どもの読書活動の推進に関する法律」では、第2条の基本理念で、「子どもの読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものであることにかんがみ、すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において自主的に読書活動を行うことができるよう、積極的にそのための環境の整備が推進されなければならない」と規定されており、第3条の地方公共団体の責務として、「地方公共団体は、基本理念にのっとり、国との連携を図りつつ、その地域の実情を踏まえ、子どもの読書活動の推進に関する施策を策定し、及び実施する責務を有する」と規定されています。

この法律の精神に則り、子どもの読書環境の充実について、ささやかな施策を2件、提案いたしますので理事者の見解をお伺いします。

まず第1点目は、和田小学校の学校図書館の拡充整備についてであります。

この後の2点目の提案の中でその理由は説明いたしますが、和田地区に暮らす小学生が、自分で利用できる公共図書館は、事実上、和田小学校の学校図書館だけです。
この和田小学校の図書館は、以前は、暗い雰囲気のためか、全く生徒に親しみのない存在だったそうですが、ここ数年は、部屋にエアコンが設置されたことと、図書ボランティアの方々が自らの手によって、本棚に明るいペイントをしたり、季節の飾りつけをしたり、どこかで余っていたカーペットを敷いて、ローテーブルを置き、床に座ってくつろいで本を読めるようにしたり、本の整理を行なうなどの奉仕活動の結果、見事によみがえり、大変心地よい図書館となり、子どもたちの憩いのスペースとなりました。

しかしながら、根本的な問題として、部屋の面積が狭く、書棚も多くは置けないのが実態です。
折しも、来年度は、和田小学校のリフレッシュ工事が予定されています。この校舎のリフレッシュ工事に併せて、現行の図書館の面積を広げて、中の書棚や什器類を一新するなどの拡充整備の実施を提案いたします。

引き続いて、2点目の和田公民館の図書閲覧室の整備についての提案です。

和田公民館の1階には、高浜町中央図書館の和田分館が設置されています。ここの図書館も、公民館の職員の手で非常に美しく保たれてはいますが、ここも根本的に面積が狭く、それに北向きということも影響しているのか、全体として非常に雰囲気が暗い図書館で、大人から見ても入る気のしない図書館となっており、利用率も非常に低い現状にあります。以前も、この図書館については、保健福祉センター内に持っていってはどうかとの提案をいたしましたが、その時は担当する所管が違うので出来ないとの回答だったかと思います。

財政の厳しい折、公民館の改築などとても考えられないと思いますので、せめて、1階の旧診療所スペースや宿直室などを有効活用し、現在の図書館スペースは書庫のためのスペースと割り切って、出来れば南向きの旧の診療所のスペースに、図書館用の閲覧室を確保してはどうでしょうか。そして、その閲覧室にはカーペットを敷くなりして、くつろいだ雰囲気として、児童用図書の書棚を設置して子どもに使いやすい雰囲気とします。それ程、費用もかからず、それでいて、きっと、たくさんの子どもたちが宿題をしたり、本を読んだりといった利用が期待できます。

非常に利用頻度の低い図書館をそのまま維持運営するよりも、余程、税金の有効活用ではないかと思います。

以上2件について提案いたしますので、見解をお伺いいたします。

それでは、4問目の、高浜町の環境基本政策の確立について2点質問いたします。

21世紀は環境の世紀といわれています。環境への負荷をできる限り少なくし、自然と共生する社会の実現が求められています。
私たちの暮らす高浜町は、若狭湾国定公園に指定されている美しい自然に恵まれた町です。
この豊かで美しい自然の恵みを、広く町民が享受するとともに、これを将来の世代へ継承していくこと、そしてそのためには環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会を構築することは、私たちの責務であります。
この豊かな自然環境は、すべての人々、事業者、行政が、現在の社会の構造、生活のあり方と価値観を環境の視点から見直し、自ら果たすべき役割に責任を持って取り組まなければ実現しないと言われています。

そこで、第1点目の質問です。

平成17年6月の定例会の一般質問において、私は、今、申し上げた趣旨から、高浜町における環境政策の基本を定める、環境基本条例の制定と環境基本計画の策定について、意見提起いたしました。
そして、理事者からの答弁では、環境基本条例と基本計画の策定についての取り組み姿勢を表明されました。あれから既に1年以上が経過しておりますが、今のところ、この取り組みについては、何も聞こえてきておりません。当時、表明された取り組みについて、現在までの検討状況と今後の取り組み方針についてお伺いいたします。

第2点目は、廃棄物減量等推進審議会の設置についてです。

福井県では平成18年3月に策定した廃棄物処理計画で一般廃棄物の減量計画を打ち出しています。今や廃棄物の減量化対策は環境面のみならず財政面からも非常に重要な課題でもあります。
また、今、前段で申し上げた、環境基本条例と環境基本計画の策定にも関連してまいります。
この、廃棄物減量等推進審議会の設置についても、平成18年3月議会で意見提起し、その時の答弁では、「審議会の設置は考えていない、住民意識の向上により、ごみは自然に減少すると考える」というものでありました。
確かに、住民意識が向上すれば、ごみは減少するかもしれません。しかし、この住民意識を向上させることこそがポイントであり、難しいのです。

住民意識の向上が必要であるならば、それこそ住民参加による、廃棄物減量等推進審議会を設置して、廃棄物減量計画などの審議を通して、廃棄物の減量について官民で話し合いの場を持つ、組織的な取り組みが必要だと考えますが、理事者の見解をお伺いいたします。

最後の、5問目の、地上デジタル放送開始に伴う高浜町の対応についての質問です。

私は最近知りましたが、2011年7月24日をもって、現在、放送されている福井放送や福井テレビ、NHK、朝日、毎日などのテレビ放送の電波が、アナログ放送からデジタル放送に完全に切り替わり、この結果、新しいデジタル放送に対応したテレビの受像機でなければ、テレビ放送が全く視聴できなくなってしまうとのことです。
家庭内での娯楽の中心は、何といってもテレビですから、これはたいへん大きな変化であります。
そこで、このことについて、次の、3点について質問いいたします。

まず、第一点目は、高浜町のCATVの対応についてであります。

この地上デジタル放送といいますのは、関東や近畿、中京などの都市圏では、既に放送が開始されているそうで、今年度には全国各県の県庁所在地付近で放送を受信することが出来るようになるとのことです。  更に、2007年度には小浜周辺でも視聴可能になると聞きます。

この地上デジタル放送は、テレビなんか映りさえすれば何でも構わない、という向きには、余計な出費が嵩むため、迷惑このうえない存在ですが、一方で、テレビ放送に高い付加価値を求める人にとっては、双方向のサービスやデジタルハイビジョン放送が楽しめるなど、大きなメリットがあります。

そこで質問ですが、高浜町が発行しています「広報たかはま:8月号」のお知らせによりますと、高浜町CATVでデジタル放送が視聴できるようになる時期は、2009年度とのことであります。折角の、大きな付加価値のあるサービスですから、もっと開始時期を早めることはできないのかをまずお伺いいたします。

次に、デジタル放送開始後も、2011年7月24日までは、アナログ放送も併行して送信し、同じ番組内容をデジタルとアナログで送信することになりますが、これをサイマル放送と言うそうですが、その2011年7月24日で、冒頭に申し上げた通り、アナログ送信ができなくなるとのことです。
ところが、私の周りでもそうですが、2011年7月以降も、高浜町はCATVであり、屋根に自分でアンテナをあげてテレビを視聴しているのではないため、継続的に従来のテレビで視聴できると、勘違いしている人が少なくありません。そこで質問ですが、今申し上げた勘違いが、勘違いでなくなるように、実際に、CATVの側で、デジタル信号をアナログ信号に変換するなどの処置をして、従来のアナログでの送信も、2011年7月以降も続けることはできないのかをお伺いします。

2点目は、町民への広報についてです。

2011年7月以降に、アナログ送信が出来ないとなると、テレビの買い替え、デジタルチューナーの購入などの対応が必要となります。今からテレビを買い替えるならば、デジタル放送対応型のテレビを買っておかないと損をしてしまうのかどうなのか。
また、比較的こういった情報に関心が薄く、その結果、その中味を殆ど知らない世帯をターゲットとして、デジタルチューナーなどを法外な価格で訪問販売する輩も出てこないとも限りません。
このように様々な局面で、正しい情報を知らなかったがために、こうむってしまう金銭的な被害から、町民を守るためにも、充分な広報が必要ですが、どのような対応を考えているのかお伺いします。

3点目は、テレビ、デジタルチューナー等の購入需要についてです。

これから、2011年までの5年間に、デジタル対応型のテレビへの買い替えや、デジタルチューナーの購入などの需要が町内でも相当量発生することが予測されます。特に最近人気の薄型大画面のハイビジョンテレビ受像機などは相当な高額商品となります。町内業者で出来るだけ消費されるような施策は考えないのでしょうか。
以上、質問といたします。