小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

李下に冠を正さず

2006年09月27日 | 私の考え
福島県の佐藤栄作知事が、県工事の談合事件で実弟が逮捕されたことを受け知事の辞職を表明しました。
中央で続いていた談合事件の摘発が、最近では地方にも広がっています。

ところで、一般的に「談合が行われた疑いが強い」と言われるのは、予定価格の95%以上で落札された場合です。全国オンブズマンの調査結果によると、この95%以上で落札した割合が最も高かったのは北海道で全体の84.3%。最も低かったのは宮城県の0.9%です。

権腐10年と言われますが、「権力は長くなれば腐敗するとは言わないが、陳腐化する」と発言し、四選不出馬を表明した宮城県の浅野知事の存在があったからこその結果でしょうか。

「李下に冠を正さず」は、佐藤栄作知事の辞職表明で用いられた言葉です。重い意味が込められているように感じました。
少なくとも、先ほどの落札率の数字から、疑惑を持たれる可能性のある自治体には、公明正大な入札の仕組みを確立するため、真剣な取り組みを行って欲しいと思います。