
キャンペーンは震災のあった2011年5月にスタート。国立天文台の普及室長の縣秀彦さんは「私たち天文関係者にできることはないか」と呼びかけ、賛同した関係者らが参加。実行委員には同天文台や日本航空宇宙研究開発機構(JAXA)の職員などが名を連ね、ホームページに星空コラムを掲載して盛り上げる実行委員もいる。
写真家のほかイラストレーター、漫画家なども幅広く画像を提供しており、現在、約120点がアップされている。公式ホームページには彗星や流星、2012年の金環日食といった様々な天文現象をはじめ、小惑星探査機「はやぶさ」やSF作品に登場するような宇宙船のイラストなどが並ぶ。中には、月食の夜の星空を背景に、被災地の象徴にもなった岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を写した作品(高田裕行さん撮影)も。
ホームページ上で申し込み、募金を振り込めば、すべての画像が30日間ダウンロードできる。このほか、天文教室などのイベントも開催しており、会場に募金箱を置いて協力を求めている。1月18日までに、1266人から計約135万円が集まっており、募金はあしなが育英会の津波遺児基金などに寄付される。
縣さんは「天文らしい長いスケールで活動を続け、細く長くキャンペーンをやっていくつもり。プロ、アマチュア問わず画像を募っている。ぜひ協力して欲しい」と話している。
「集まれ!星たち」キャンペーンのURLは http://atsuboshi.nao.jpn.com/