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軌道エレベーター派

伝統ある「軌道エレベーター」の名の復権を目指すサイト(記事、画像の転載は出典を明記してください)

2022宇科連速報

2022-11-01 12:01:56 | その他の雑記
 熊本県に来ております。年に1度の宇宙科学技術連合講演会です。新型コロナウイルスの感染拡大でオンライン開催が続いたので、3年ぶりの会場での開催であります。
 
 今回は「宇宙エレベーター・宇宙テザーの最新研究開発動向」と題したカテゴリーで、つるべ式ゴンドラタイプの軌道エレベーターの研究や、赤道以外の場所に軌道エレベーターを建造した場合のピラーの挙動など、初日に16本の発表が予定されてます。

 詳報は後日お知らせするつもりなので、速報というよりほ旅日記のようなものを。
 今回は朝から夕方まで丸一日ぶっ通しなので前日入りしました。昨日夕方に熊本空港に着いたら、やっぱりお出迎えの「くまモン」看板とかが設置されてました。



 ホテルにチェックインして食事をしに外出したら、ライトアップされた熊本城が。



 で本日、会場は熊本城ホール。大きなショッピングモールとくっついており、昨夜もこの中で食事しました。熊本に来たのに仙台牛タン。遅くても開店してたもんで。。。



 毎回そうですが、会場に来ると顔見知りの方も若干いらして、年に1度のご挨拶の場にもなります。今回は3年ぶりなので「お久しぶりです」という声が飛び交いました。午前中の印象では、今回はユニークな発表もあり、昨年よりも面白い印象を受けています。
 
 でもってきょうの最終便で帰るという強行軍。仕事を持ってきてこっちで片づけるなどしており、早めに申し込んだから来たけど、正直、今回は直接参加して正解だったのか?という気持ちがよぎっています。
 2018年に福岡県久留米市で開かれた時には、翌日福岡市内で観光したり名物を食べたりする時間を設けたのですが、今回はそういう時間がまるでなく、空港で身内と自分に馬刺しをお土産に買う程度。帰宅は日付が変わる頃になりそうです。なんとも落ち着きがない。

 日を改めて、面白かった内容などをお知らせする予定です。

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ノーベル賞の季節

2022-09-25 10:54:11 | その他の雑記
 先日、今年の日本人のノーベル賞の有力候補3人、というのが発表されましたが、我が軌道エレベーター派も、ノーベル賞関連で毎年この時期になると少々気を揉みます。何度も候補に挙げられている、カーボンナノチューブ(CNT)を発見した飯島澄男氏が、今年こそ選ばれないだろうかということであります。

 軌道エレベーターの最大の課題は素材。これは現在でも変わりません。静止軌道を超えて伸びるケーブルを敷設すれば、ケーブル自体の重みで破断してしまう。少なくとも60ギガパスカル(GPa)程度の引張強度が必要で、軌道エレベーターのアイデア誕生以来の命題であり、言い換えれば「材料がないからできない」という状況は現在も続いています。

 軌道エレベーターの発想は19世紀にまで遡るうえに、その基本構造は古典的なニュートン力学で説明でき、新たな理論や発見など必要のない極めてシンプルなものです。素材については、テーパー(全体の強度を保つための、ケーブルの太さの傾斜)を設けたグラファイトなどでクリアできるというモデルなどが提唱されましたが、それでも決定打となる素材に欠けるがゆえに、SFの外では注目されず、学術的研究の発展が停滞する状況が、1990年代まで続いていました。

 下火だった軌道エレベーターに、再び脚光を浴びせてくれたのが、91年に飯島博士が発見したCNT(たまに「発明」という表現をする記事があるが発見です)でした。理論値ですが、必要な強度をクリアする物質が登場したことのインパクトは強く、その後米航空宇宙局(NASA)などでも軌道エレベーターに関してグループワークで検討がなされたりもしました。
 
 飯島博士ご自身は軌道エレベーター研究には携わってはおられませんが、著書でCNTの用途の一つとして紹介されるなどしており、軌道エレベーターの研究発展の立役者でもあるわけです。ちなみに10年くらい前に電話取材したことがあるんですが、ご本人は覚えていないでしょう。
 そして言うまでもなく、軽量で頑丈なCNTは、軌道エレベーター以外にも幅広い用途があり、ほかの素材とのハイブリッドで航空機の機体や車に使われたり、仄聞ですが量子コンピュータの基盤の素材にもなりうるそうです。

 このCNT発見の功績により、飯島博士はこれまで何度もノーベル賞の候補に挙がっています。もし受賞されれば、軌道エレベーターへの注目が高まることは言うまでもありません。てか話題として持って来いでしょう。「日本人受賞」のニュースの中で、「このカーボンナノチューブ、なんと宇宙に届くエレベーターの素材にもなりうるんです」なんて紹介されること間違いなし。
 
 軌道エレベーターの件がなくとも、その功績にはもっと光が当たってほしいと望むばかりです。ただそれはそれとして、今受賞して軌道エレベーターが話題になっても、みんな「宇宙エレベーター」と呼ぶんしょうね。そうなると「軌道」エレベーターはもっとマイナーになってしまうかも…(*´Д`)=3ハァ

 そんな感じで痛し痒しでもあるのですが、我が軌道派としても、毎年ノーベル賞に注目しています。今年も関心を持って結果を待ちたいと思います。

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発送しました

2022-09-09 11:33:40 | その他の雑記
 今年の「軌道エレベーターの日」記念プレゼント、やっと準備が整いまして、本日発送いたししました。
 新型コロナの影響もあって、以前より届くのに時間がかかりがちだそうですが、予定では来週半ば頃に届くそうです。しばらく経っても到着しない時は、ご一報ください。
 ご応募いただいた皆様、今年も誠にありがとうございました。

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2022 軌道エレベーターの日記念プレゼント当選者発表

2022-08-31 11:58:39 | その他の雑記
 アルテミス計画の、いわば先遣隊となる宇宙機を積んだロケット、SLSの打ち上げが延期する昨今ですが、今年の「軌道エレベーターの日」に募集したプレゼント、この記事のアップをもって、締め切りとさせていただきます。ご応募いたいだのは以下の計3名様でした。


 ひで。様
 禿小太 様
 Taki 様


 全員当選とさせていただきます。プレゼント1の「星ぼしに架ける橋」 「楽園の泉」読み比べセット は、2名様にご応募いただきまして、両名様とも当選とさせていただきます。当初1名様の予定でしたが、こんな拙い個人サイトをご覧下さり、ご応募いただいたのですから、
 どちらにも差し上げたくなるのが人情ってもんだろう! (`Д´)/

 当選者の皆様には、追って個別にメールさせていただきます。プレゼントの買い足しもあるので、いま少しの間、お待ちいただければ幸いです。
 今年もご応募、誠にありがとうございました。


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買い替えの時 その2

2022-08-14 12:57:43 | その他の雑記
 「2022軌道エレベーターの日プレゼント」募集中です。ご応募お待ちしています。

 今回は軌道エレベーターも科学も関係ない、日常の駄文を。
 以前、カメラを買い替えることにし、一眼レフにするかミラーレスにするか悩んだという記事を書きました。一眼レフは絶滅寸前で、「今出ている機種が最後の世代」と言われたので、一眼レフの最終進化形を味わってみようと思い、ニコンのデジタル一眼レフに決めたのでした。

 その後「今注文しても納品まで半年くらいかかるかも」と言われ、「それでも買う」と発注。そしたら、わずか2週間くらいで届いたのですが、それからほどなくして「ニコンが一眼レフ開発から撤退」のニュースが。

 自分が引っ越すことになったら、それまで利用していた二つの店の、顔なじみの店員さんが(私の事情とは無関係に)同時にやめてしまったとか、何かなくしたら、新しいものをもらえたとかいうことが過去にあって、誰でもこういう経験の1回や2回、ありますよね。単なる偶然だとわかっていても、人生にはリズムのようなものがあるのかと思ってしまうことって誰でもありますよね。
 愛機のカメラが壊れ、買い替えようと決めたのが一眼レフの終末期で、最後の世代かもしれないカメラを滑り込みで手に入れたことに、なんか運命的なものを感じてしまいました。。。

。。。と感慨にふけっていたら、さらにその後、ニコン本社が「デジタル一眼レフカメラの生産、販売、サポートは継続しており、ご愛用のお客様には引き続きご安心してご利用頂ければと思います」と報道を否定する流れに。しみじみしてた自分はマヌケもいいとこやん (゚Д゚)

 ただし、いずれにしても一眼レフの衰退期は事実であり、この方向性は変わらないでしょう。もう新機種は出ないかもしれないし、既製品の生産やサポートも、遠からず終了することを念頭に入れておくべきだと思っています。
 また自分にとっても、現在の仕事をしている間に買う最後の機種かもしれないんですよね。大事に使っていこうと思います。

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