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教科書問題(その18)

2019-02-25 09:17:18 | 歴史

いよいよ明治維新、日本の近代化が始まります。

この辺りから、大きく変わる各社の考え?

いろいろチェック進めましょう!!

明治政府が実施した3つの制度、税制、学制、兵制です。

税制は地租改正であり、学制は小~大学までの教育、小学校の義務教育、兵制は徴兵令。

そのためには、政府として廃藩置県による中央集権、古い身分制度の廃止ができなければ と。

これらに関し、各社4~6Pで記述しています。

大まかには各社の違い、小さい様ですが、そこでの表現微妙に差がある?

例として、大事な身分制度を取り上げましょう。

学・・・ 「古い身分の廃止と新しい身分」との記述、それなりの単語表示はありません。

 

                                   

 

東・・・は、「解放令」(1871年)を表記し、身分制度の廃止を述べています。

 

                                   

 

自・・・は、四民平等を記述しています。

 

                                  

 

オラッチャが学んだ頃、いわゆる身分制度、「士農工商」。この単語、今の教科書書かれていません。

強いて云えば「四民平等」、しかし士農工商の文字、単語ありません。

 

ちょっと調べてみました「四民平等」

学研新世紀大辞典(1968)には

 

                

 

四民平等=士農工商の廃止

日本史辞典 東京創元社(平成2年)には

 

                

 

概ね同じですね。

「士農工商」から調べると、上記学研新世紀では

 

                

 

解放令については、

新修問題事典(1999)によれば

 

                

 

どーも違う様です、四民=士農工商 の意味。

1990年代、近世史の研究から、士農工商という身分制度や上下関係は存在しないことが明らかとなり、2000年代以降「士農工商」の記述が

なくなった様です。結果、「四民平等」も本来の意味(すべての民は平等)ではなく、「士農工商の身分制からの解放」という認識を前提に

用いられたものであったため、教科書から消え、今の教科書表示になっています。

いろいろ近代史、変化が起こっています。その結果、教科書毎に各種記述の工夫がもたらされている? 

 

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