老後の遊び資金

　”老後の資金”そんなキーワードで検索すると３千万円は必要とか、諸説入り乱れ、読み切れないほどの分量の記事がヒットしてきます。　ちなみにTopのグラフは最近の日経の紙面からコピーしたものですが、　６５歳以上の女性の４人に一人が生きながらえると言う、９５歳まで資金を持たせる場合を想定したものだそうです。

　今僕は６９歳になっていますが、　６０歳の定年前から老後の遊びに使う資金についてはあれこれ考えたり、蓄えたりしてきたものです。　そして６５歳迄は不満足な金額ながら収入がある状態を続け、　６５歳以降は厚生年金だけが収入源の生活に入りました。（株の売買もしましたが、通算したらすこしは浮いている程度？）

　それで例えば遊び資金として、　多分体が自由に動ける７５歳までは年に３～４回は海外旅行に出かけられる資金を用意することでした。　しかしね、毎日が日曜日状態で金も時間も、長期の旅行に出かけられる状態になった今、　「旅行がしたい！！」　そんな想いが薄くなっている自分自身にビックリしているのです。

　車で車中泊しながら北海道内の道路を縦横十文字、そして沿岸部をぐるりと一周、そんな旅をしてみた時なんか、　最初は「美味い！」そう思って食べたウニやホタテの海鮮丼なんて、　最後の方ではうんざりして食べる気しなくなりました。　レンタカーでアメリカ大陸横断ドライブした時は旅程の最後になって、同行した妻と諍いして達成感より気まずい想いの方が大きくなってしまいました。　どうやら「旅行なんて日常的に仕事に縛り付けられている時に気晴らしに楽しむものである」そんな風に感じたりしています。

　日常的な遊びとして、　一時期は昭和記念公園のみんなの原っぱで遊んでいるゴムで飛ばす自作の紙飛行機作りにのめり込む時期がありましたけど、今はほとんどやらなくなってしまっています。

　その紙飛行機にのめり込んでいた時期にはこんな感じでブログ記事を書いていました。　
　　　　「紙飛行機作りの一日」

　　　　「紙飛行機仲間」


　そして今、　毎日のエネルギーの大半は囲碁の対局や、　強く成りたいものだから棋書の勉強に費やしています。　そんな囲碁の対局をして遊んでいる毎日は、せいぜい缶コーヒーを自動販売機で買って飲むのに金を使う程度、一日に５百円もあれば充分足りちゃいます。　囲碁の本なんて随分高いと思う本だって１万円も出せば買える。　だから「老後の遊び資金」そう思って貯めこんでいた金はあまり減りません。　

　とにかく金の掛からない遊びを趣味に持って、　健康な身体で医療費もほとんど使わず（そうそう、風邪気味で体調不良だったこの１週間、結局医者には行かず、売薬も飲まず、自然治癒しました）、月々の電気代を３千円台で済ませる質素な我が家の生活では言われるほどの老後資金は積み立てる必要はなかったですね。　積み立てちゃって持ってはいますけど・・・