・・・と、思わないでも無い。

2012-01-13 07:51:23 | タナカ君的偏見
 きのう市役所の福祉関係の部署に行って手続き書類を提出して待っていた時に何気なく聞こえて来た会話。 その人は夫婦共に老齢になって誰かに頼る必要が生じたので、最近神奈川県から立川市に住む息子さんの住む家の近くの賃貸アパートに引っ越して来たらしい。

 相談の内容はその建物の便所に暖房推薦便座を取り付けたり、体の弱った妻のために手すりも取り付けたのだが、「福祉の関係で工事費用の補助金が貰えるのではないか?」そんな相談内容だった。 対する職員さんの応対は「福祉関係で建物の改修に対する補助金は有りますけれど、事前に申請していただいて、認定されれば補助金の支給もありますけれど」、「工事してしまった後で、それに対して補助金を出す事はありません」、「暖房便座に対する補助金制度は昔あったかどうか不明ですが、今はありません」とか「賃貸アパートの場合手すりを取り付ける等の改造を加える場合、大家さんの同意が必要と思いますが、工事にあたって、どうなさいました?」なんて会話が続いていました。

 僕だって車にETCを取り付ける時に補助金を申請したこと有るし、 国や市町村などが出す補助金、 補助金には時に経済を活性化させとか、生活困窮者を支える等、 制度にはそれなりの意味もあるのだろうと思うけれど、何事も二面性を持つ。

 津波被害の地で災害復旧がなかなか進まない理由に県が実施すべき工事に対する国からの補助金が遅れ、市町村が行う工事も個人の家の復旧も、なんだかんだと補助金を期待する心が復興の動きを鈍くさせている、 そんな風潮が垣間見える気もする。 「そんなに補助金ばかり期待しないで身の丈の事を始めれば?!」・・・と、 全ての事に対して思わないでも無い。
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