ショージ君

2009-10-09 13:12:56 | タナカ君的日常
 大学に入りたてだった頃の息子に言わせると「お父(オトウ)は友達なんかいない、つまらん人生を送っている」だった。 確かに友達付き合いしている人の数は両手の指で足りてしまうから、その言い分の半分以上は当たっている。 その数少ない友達も皆同世代の人だから、これから先細りになるのは目に見えていると言えます。


 そんな僕に較べてショージ君は友達の輪を世代を超えて広げつつある稀有なバイタリティの持ち主です。 
   (いつもはショージ”さん”ですが、このブログではショージ君になってもらいますm(_ _)m )

 彼は今年の夏に僕が一月以上過ごした簗場の山荘のオーナーです。 長野県に住む彼と知り合ったのは27・8年前になるだろうか? 知り合ったキッカケは、 残雪の5月、北鎌尾根から槍ヶ岳を目指した山仲間のシズコさんが滑落骨折して松本の病院に収容された。 その後の長い話を端折って話すと、シズコさんが目出度く結婚した相手が松本に生まれて長野県の各地の小学校を転々と勤務していたショージ君だった。 そして簗場のゲレンデ近くに山荘があるから遊びに来ないかとシズコさんに誘われたのがショージ君との出会いでした。

 さて、そのショージ君、今年8月から9月にかけて冬のNZへ、日本のSAJみたいな組織SBI(Snow Boad Instruction) NEW ZEALANDが認定するスノーボードのコーチ資格を取りに行って来た。 その6週間に及ぶ研修期間にはNZ国内の参加者の他にもヨーロッパ各国やカナダ、オーストラリア等世界各地から数十人の若者が集まって来たそうだ。 この研修会はボードの滑り方を習うのではなくて、コーチの仕方を習い、最後にコーチ技能の認定試験(実技付き)を受けるもので、彼は目出度”Level One Sertification"をゲットして来た。 コーチ方法の実技は4・5人のグループに先生が付き、その先生の指示でコーチ役、生徒役を順番に指名され、先生が指定した技を生徒役に教える形を取ったそうです。 当然そこでの共通語は英語ですから、期間中には英会話の研修も含まれていたそうです。 また研修の途中にはヘリコプターで数回山の稜線まで運んでもらい、山腹を滑り下る豪快な、少し怖い所もあるイベントも有ったそうで、なんだか話を聞いていると、とても楽しそうでした。

 当然6週間も合宿形式の研修期間を共に過ごせば、いろいろ情報交換も行われ友達も出来るのでしょう、 見せてもらったアルバムには個人のEmailアドレスが書き込まれた研修参加者のポートレイトが沢山ありました。 中の2・3人は今度の冬に白馬周辺のゲレンデでのスノボコーチの仕事を手に入れて日本にやってくる人もいるそうです。  こんな風に30才以上も年齢差のある若者と同じ環境に身を置き、共に過ごし、仲間を増やせるなんて羨ましくなるような能力で、 僕には真似が出来なくて、ただただ凄いなーと感心するばかりです。 とにかく、そんな場所にトーチャンを平気で送り出すカーチャンも素晴らしい!!
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