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何が楽しくて生きているんだろ?

2009-06-18 12:51:55 | タナカ君的偏見
我が家に一泊してから、足の痺れを訴えて三鷹市にある病院に入院した81歳の伯母さん。 我が家でも、入院先でも伯母さんが階段を登る動作を後ろから眺めて、足に痺れがある事による歩行困難ばかりでなくて筋力の低下で歩行困難なのではないか?と感じました。 入院の主目的は「足の痺れを取り除きたい」との事ですが、入院して10日ほど経過する毎日の殆んどをベッドの上で過ごしていて、病院内を歩行して探検することも無いようです。 だから、これでは足の痺れが改善したところで筋力の更なる衰えを招き、歩行がままならない状況は改善されるどころか、悪化するのが目に見えるようです。

 病院へは妻と交代でほぼ毎日、顔をだしていてお喋りの相手もしています。 その中で「おばちゃん、こんな状態で毎日を過ごしていたら痺れや痛みが消えても、歩くことが出来なくなっちゃうぜ、 もっと動かなくちゃ!!」と言うと、「そんな事はわかっているんだよ!!」「でも、本当におおごとなんだから」と動かない理由を述べ立てます。 伯母さんは藤岡の自宅での生活も買い物や通院などの外出は殆んど車を運転して出かけていて、本当に自分の足で歩く事の少ない生活パターンでした。 仲間と旅行したり、温泉に入りに行ったり、音楽のコンサートを聴きに行ったり、美術展を眺めたり、そんな行動パターン持ち合わせていません。 ただ、ひたすら健康に良いといわれる健康食品や栄養剤等を通信販売等で購入して自分も使い、周囲の人達にもばら撒くのが生きがいのような生活をしています。 たしかに髪の毛は未だ黒々してるし、肌にも張りはあるし、頭はボケてないし、見かけは良いけれど、 伯母さんの生活は何が楽しみなのか理解しがたいものがあります。

 四国遍路で出会った人には、急な石段に腰を下ろし、動かない下肢を手で掴んで動かし、手で全体重を支えて次の段にお尻を移動させる繰り返し作業をやっている方。 自力ではバランスが崩れ歩行困難な人が脇を支えられ摺り足で少しづつ動いている方等が居りました。 それらの様子は「人間は目的意識があれば少々の困難は乗り越えて行動する」見本にみえます。  そこで「おばちゃん、何かやりたい事を探しに外に出てみたら?」「やりたい事があれば、少々脚が痛くても動く気になると思うし」とも言って見ました。 「そんな事やる気が起こらないよ! 前に公民館の編み物教室に行った事あるけれど面白くないし」なんて返事です。 近所にすむ僕の妹なんかも「温泉にでも一緒に行きませんか?」と誘った事もあったそうです。そんな誘いにもほとんど乗っていないようです。
 本人は「お金はあるんだよ、使いきれないくらいに」と豪語しています。 事実、この病院の入院に当たっても、トイレ付きの個室を希望して勿体無いような金額の差額料金を支払っています。 でも俺から見たら「病気の治療ではなくて、養護老人ホームに入所する代わりに、病院の個室を利用してるとしか見えねーよ」状態ですね。 まあ本人が長年貯めたお金を使っていて、家族に支払いの負担をさせている訳では無いらしいから好きにすれば良い事ですけど。 何が楽しくて生きているんだろ?
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