梅の実

2009-06-15 06:37:23 | タナカ君的日常
 4年前、群馬県の妹の家の近所で、黄色く色付いた梅の実が沢山落ちている梅の畑が有りました。 一粒拾って触ってみると、まだ果肉はしっかりしていて、腐乱してないし、とても良い香りもします。 ジャムにでもしたら、たまらなく美味い物が出来そうです。

 近所の人に畑の持ち主を尋ねたところ「持ち主は500m程離れた家のおじいさんだ」と教えてもらえました。 おじいさんの家を訪れて「落ちている梅の実を拾わせて欲しい」とお願いしました。 「もう歳で畑仕事もおおごとになったので、税金対策(農地として認めてもらうため)に梅の樹を植えてある」なんて内輪話などを聞き、 「だから落ちている実といわずに、木になっている奴を、もいでも良い!!」と許可してくれました。

 それ以来、毎年この時期になると、そのおじいさんの梅畑で梅の実を採らせてもらっていました。 去年は最初に行った時には「まだ家で使う分も収穫してないから取ってはダメ!!」と言われ、手土産を置いただけで帰って来ましが、10日ほどの間をおいて再訪してみるとOKが出たので、木になったまま黄色く色づいた最高の実をダンボール2箱ほども頂いて来たものです。 その梅の実の大半はジャムに加工して壜に詰めたり、ビニール袋にパックして冷蔵庫で冷凍保存して一年間大事に味わって来ました。 数日前に最後のジャムもなくなりました。

 そして昨日、長野県大町市の隣町「池田」にある友人宅に泊まった帰り道、上信越道経由で藤岡のそのおじいさんの家を訪れてみました。 玄関には鍵が懸かり、庭には車も無く留守のようでした。 仕方なく妹の家に寄り、小一時間もお茶をしてから、再訪してみました。 まだ留守のままでした。 そこで隣の(と言っても畑一枚隔てたお隣さん)の家に行き「×△さんのお宅は、お留守なんでしょうか?」と聞きました。 同姓のその屋の主はかなり警戒心を持った面持ちで「隣の家の誰を訪ねて来たのか?」質問します。 なんだろう? なんで隣の家を訪れる人間がこんなに警戒されないといけないんだ?と思いながらも理由を説明すると「おじいさんも、おばあさんも亡くなった、今は跡をとった娘が一人で暮らしているが、世間とあまり付き合っていない...」との話です。 そんな訳で梅の実の収穫ゼロで家に戻ってきました。 電話番号は聞いてきましたので、跡取りした方に連絡とれたら「梅の実を取らせてください!」とお願いしてみます。
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