「パニック・エレベーター」・・・（552）

「パニック・エレベーター」BLACKOUT
監督：リゴベルト・カスタニーダ
出演：アンバー・タンブリン、アイダン・ギレン、アーミー・ハマー、ケイティ・スチュアート、他
2007年・イギリス＝スペイン・85分＜レンタル＞

＜STORY＞
人気のない古びたビルのエレベーターに閉じ込められた３人の男女。刻々と過ぎていく時間の中で明らかにされる、３人がそれぞれの場所へ急ぐ“本当の理由”。暗闇に浮かぶ完全なる密室を、焦りと狂気が埋め尽くしていく。そして...

”故障したエレベーター”を使っての密室劇。
まぁはっきり言って使い古されたこのシチュエーションでどんな作品を見せてくれるのか？というところが唯一の興味だったのですが
残念ながら見事に裏切られたって感じですね～

今作で唯一のサプライズ的な秘密は中盤辺りで明かされます。
で、もうそれ以上の面白みはありません（笑）
イギリスとスペインの合作とのことでアメリカ映画には無い雰囲気は出ていて良いのですが
それくらいですかね～
シンプルな小品過ぎて貶すところもあんまり無いですね（笑）

「ドゥームズデイ」・・・（551）

「ドゥームズデイ」DOOMSDAY
監督・脚本：ニール・マーシャル
出演：ローナ・ミトラ、ボブ・ホスキンス、エイドリアン・レスター、アレクサンダー・シディグ、マルコム・マクダウェル、他
2008年・イギリス・110分＜レンタル＞

＜STORY＞
人類を滅亡へと追いやる死のウイルスがスコットランドに蔓延。政府は巨大な壁をつくり、感染者たちを隔離した。以来外界から遮断され、見捨てられてしまう。2035年、今度はロンドンに死のウイルスが猛威をふるい始めた。政府はホットゾーンに生存者がいることを突き止め、抗ウイルス剤があるに違いないと判断。そこで、女戦士エデン・シンクレアを隊長にスペシャルチームが組まれ、封印された土地に送り込まれる。が、彼らを待ち受けていたのは、極度に凶暴化した生存者の軍団だった...

「ドッグ・ソルジャー」「ディセント」のニール・マーシャル監督作品。
前2作に比べて遥かに予算がアップしてますね～格段に豪華になってます。
『ニューヨーク1997』+『マッドマックス2』という噂は聞いてましたがまったくその通りでした（笑）
それらの作品の雰囲気を持った、というよりは美味しいとこだけ持ってきたような
そんなオマージュ精神溢れる作品に仕上がってます。

基本的には「ニューヨーク1997」と同じですね...中だるみするとこまで似てます（笑）
ラストのカーチェイスで「マッドマックス2」の要素が大幅に入ってきます。
とにかくB級バイオレンス・アクション好きにはたまらない作品ですね～
この監督は前2作も非常に面白かったのですがB級好きのツボを見事に押さえてると言うか
きっと監督自身もB級映画が好きなんでしょうね。

主演のローナ・ミトラは野性味と凄みのある美人で見事に作品にマッチしていて良いです！
ケイト・ベッキンセイルに似てるな～なんて思ってたら「アンダーワールド ビギンズ」に出てた人なんですね...納得。
脇を固める役者もなかなか良くて、何と言ってもマルコム・マクダウェルの存在感が素晴らしいですね。
「ニューヨーク1997」もそうだったようにこういう重みの有る役者が出ていることで超大作で無いにもかかわらず作品自体が決して軽くならないんですよね。

「ニューヨーク1997」（というかジョン・カーペンター作品全般）や「マッドマックス2」が好きな方なら間違いなく楽しめる作品ですので、絶対観ていただきたいですね。
ただし、グロシーンも結構多いので苦手な方はご注意を。