家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「愛のむきだし」・・・(699)

2011-12-24 00:21:36 | Weblog
「愛のむきだし」LOVE EXPOSURE
監督・脚本・原案:園子温
出演:西島隆弘、満島ひかり、尾上寛之、中村麻美、渡辺真起子、安藤サクラ、清水優、渡部篤郎、他
2008年・日本・237分<レンタル>

<STORY>
幼い頃に母を亡くし、神父の父テツと二人暮しのユウ。理想の女性“マリア”に巡り合うことを夢見ながら、平和な日々を送っていた。
しかしテツが奔放な女サオリと出会ってから生活が一変。やがてサオリがテツのもとを去ると、テツはユウに「懺悔」を強要するようになる。父との繋がりを保つために盗撮という罪作りに没頭していくユウ。
そんな彼はある日、罰ゲームで女装している最中に、ついに理想の女性ヨーコと巡り合う...

園子温監督の『冷たい熱帯魚』に興味があって観てみようと思ったのですが
たまたまGEOのオープンセールで10円レンタルだったんで、話題になってた今作も借りてみました。
正直言いまして、ストーリーを見るかぎりではそんなに興味もなかったし
ましてや4時間の長尺なので観る気は無かったのですが、まぁこれだけ話題になった作品なんで観てみるのもいいかな~と思いまして、観てみることにしました。

作品の方ですが...正直言って微妙な作品でした。
実話に基づいた話ということで、どれだけ本当かはわかりませんが
監督の友人に妹を新興宗教から奪還した盗撮魔の人がいるそうで、その人をモデルにしたということです。

おそらく「純愛」というものを描いたドラマだと思うのですが
基本的にB級カルトラブコメって感じの作品で、ラブストーリーもコメディも苦手な私にとってはそういう意味で多少しんどいな~って感じはありましたね。
ただ、この話を本気にシリアスで描くと、ひたすら悲惨な上に特に特徴のないドラマになっていただろうと思うので
コメディタッチにしたのもいたしかたないかとも思います。

”泣いた”という感想も多く目にしましたし、確かに最終的に発狂してしまうほど一途に誰かを愛するというドラマは確かに感動的ではあります。そして、満島ひかりを初めとした出演者陣もなかなか良かったと思います。
それでもやっぱり個人的には石井輝男の「地獄」とか(笑)その辺と特に変わらないカルト映画って感じにしか見えなかったです。
まぁ何にしても4時間は長いですよ。

あと、途中からず~っと「エヴァっぽいな~」と思いながら観てました。
絶対にエヴァンゲリオンの影響は受けてると思いますね。
エヴァを実写にしてSF的要素を抜いたらこんな作品になるんじゃないでしょうか?