家庭内映画館

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「ウィッカーマン」・・・(680)

2011-08-20 03:42:06 | Weblog
「ウィッカーマン」THE WICKER MAN
監督:ロビン・ハーディ
出演:エドワード・ウッドワード、クリストファー・リー、ダイアン・シレント、ブリット・エクランド、イングリッド・ピット、リンゼイ・ケンプ、ラッセル・ウォーターズ、他
1973年・イギリス・88分<レンタル>

<STORY>
敬虔なクリスチャンであるハウイー警部は、“性”の神が崇められているサマーアイル島にスコットランド本土からやってきた。彼の目的は、行方不明の少女・ローワン・モリソンの捜索。さっそく彼女について聞き込みを開始したハウイーだったが、島民はおろか実の母親にすら固く口を閉ざされてしまう。なおも捜査を続けるうち、ローワンが島に伝わる農作祈願「メイデー祭」の生贄として囚われている可能性が浮上。ハウイーは、領主であるサマーアイル卿に話を聞くが相手にされず、本土に戻り応援を呼ぶ決意をする。だが、彼の飛行機のエンジンが何者かによって壊されていた...

ニコラス・ケイジのリメイク版「ウィッカーマン」を観て、あまりのつまらなさにショックを受けましたが(笑)
その時にオリジナルである今作のことを調べてみましたら結構面白そうだったので、再発版のDVDをレンタルしてみました。

正直言ってそんなに面白い作品ということは無いと思います。
もっと言うと映画作品としてはリメイク版とそんなに大差は無いと思います。
ただ、70年代のイギリスというのが独特の雰囲気を醸し出していまして、この辺りが今作をカルトムービーに押し上げているのかな~って感じでした。

ストーリーはリメイク版ともほぼ同じ感じでしたので特に驚きも無かったのですが
一番大きな違いを感じたのは「宗教」っていう部分ですね。
土着の古代信仰が残る閉鎖的な島で敬虔なクリスチャンである警官が少女の失踪事件を追う、っていうのが基本プロットですが
全体的に宗教観の違いというか、特にラストなんか日本人の私の目から見ると「どっちが狂ってるのか?」わからないくらいでした(笑)

改めて調べてみますと「ウィッカーマンとは、古代ガリアで信仰されていたドルイド教における供犠・人身御供の一種で、巨大な人型の檻の中に犠牲に捧げる家畜や人間を閉じ込めたまま焼き殺す祭儀の英語名称である」(ウィキペディアより)ということで
わかる人には「ウィッカーマン」というタイトルを聞いただけで最後は「いけにえ」の話になるんだとわかるんでしょうね。
まぁ難しい部分は無視して(笑)カルトムービーとしての雰囲気を楽しめればそれでOKかな~と思います。

ちなみに現在再発されてるDVDは88分で一応劇場公開版ではありますが、本来の形より尺が短くされて世に出されたものだそうです。本来なら102分で色々と重要なシーンも削られてしまったそうですが、個人的にはこの長さで十分だと思います...102分もあったら退屈しそう(笑)