脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

「オペラ」聞きますか?

2010-11-19 | Weblog
昨日の日記でパバロッティを紹介したが、彼は世界三大テノールと称されるほど、有名なオペラ歌手である。
私は彼の「誰も寝てはならぬ」を聞いて以来時々彼のオペラを聞いているが、まことに彼の声には圧倒されるものである。
以前子供の感受性に問題が出て来たというようなことを書いた。
安価な感動や物事を単純化させるようなバラエティ番組は子供に刺激を与えるが、本当の感動は与えられないと。
これも以前言ったことだが、感じると言う言葉は英語で2つある。一つはFeelそしてもう一つはSensitiveであるが、Feelが単に感情や体で感じると言うのに対してSensitiveというのは、感情だけではなく感性の問題で、こういう感性と言うのは、テレビ番組ばかりを見ているだけでは育たない。

さて話は芸術の話になるが、美術や音楽を鑑賞するのは、私はある意味このSensitiveな面を成長させるはたらきであると思っている。
音楽を聞くと涙が出るというのは、はたして感情だけの問題であろうか。確かに単純なテレビしかみていない奴は、最近のヒット曲ぐらいで涙するのだろうが、しかし少し抽象的かもしれないが、芸術的なオペラや音楽を聞いて涙すると言うことは、少し違うような気がするのだ。
私は何もヒット曲が悪いとは言ってはいないが、しかしこういったたぐいは、人間の好きか嫌いかと言う単純な感情的な判断によるものである。
しかし芸術は単に人間の好き嫌いによるものではなく、その価値基準判断は、まさに人間の感性によって委ねられているものであり、そういう部分を共感し、共鳴できると言うことは、ある意味高尚な出来事ではないかと思っている。

これも以前話したことだが昔学生の頃、HIの韓国人のGFが行っていた教会のクリスマス会に食事目当てで行ったことがある。
その会場で彼女らは何曲か歌ったのだが、その歌はこの日のために何カ月も前から一生懸命練習してきた歌であった。
はじめは「はやく終わらないかなあ」と言うような感じで聞いていたのだが、しかし歌が進むにつれて、私は何とも言えない気持ちになり、最後には悲しくもないのに涙が出ていた。
最後の歌はO holy nightと言う歌であったが、この歌は古くからクリスマスに歌われていた曲で、私はその歌を一生懸命歌う彼女たちに深い感銘を受けたことは確かなことであった。
よくわからないが、この時私の心に変化があったことは確かである。深い感動は心に変化をもたらす。
この日以来GFに時々ホヨンは少し変わった、成長したと言われたのだが、おそらくこの日の出来事は私の心をゆるがす大きな出来事で、このことによって私は多少なりとも成長させられたことは事実である。
感性を磨くと言うことは、感動することが最も最良な感性の磨き方だ、しかし感動と言っても単純なものではなく、自分の感性に深くうったえるものであり、のちにその体験は深ければ深いほど、自分の考えと言うか行動や信念にあらわれてくるのだ。

SensitiveはLongmanの辞書によれば、まず最初にこう書いてある。
understanding:people able to understand other peoples feelings and problems.


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