脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

きれいごとではなく実際にそうしている

2021-05-10 | Weblog
コロナウイルスが拡散していますが、はっきりいって安全な場所などありません、どこで何をするにも注意が必要です。ジムでは必ずマスク着用、道具を使用した後はアルコールで消毒してください、ジムではなるべく大声での会話はさけてください。感染しないとと言う視点だけではなく、感染させないと言う視点を持って、注意して行動してくださるようお願いします。

ジムの管理者は教育レベルが求められると言うのは私の意見だ。人と話す国語力、そしてある程度英語で会話できる能力は今のこの時代に求められることではないかと思う。人間には共通認識がある、英語ではcommon understandingとかcommon standardと言う言葉に訳されるが、この共通認識は互いの教育レベルや知的レベルに関係するもので、私はレベルがひくければひくいほどその群れは暴力的で排他的になると思っている。競技者が中心で、それ以外は認められず、どちらかというとそういう競技者とか言われるDQNやトレーナーたちに遠慮してトレーニングしている、試合に出ないとミットをあまりもってもらえない、ヒエラルキーがあってトレーナーが偉そうだ、そういったことがおこるのはその群れが動物のような力関係が働いているからであり、管理者の知的レベルがひくいとその群れは自ずとサル山のようなヒエラルキーになるのは自然の流れだ。

確かに上手な競技者を出すのも目的であるかもしれないが、しかしその行動が俺たちは強いんだと言う力による威嚇で、きちんと人間的な意味での秩序が整っていないと、力の強いものが暴走して、サル山のようなヒエラルキーができるし、当然そういう人間が群れの中心になると一般雄人たちが隅に追いやられてしまう。そういう奴らを相手にして機嫌をとらないといけないから一般の人たちがおろそかになって、ミットうちなどたまにしかやらないということになる、そうならないためにもいろいろなことを考えて、排除すべきものは排除し、一般の人たちが来やすいようにかつ平等で平和なクラブを目指しているのがMOBである。

ジムを平等にしたければまずそのコミュニティでは誰がマイノリティかということを考えてそういう人たちを大事にすることで平等の原理が生れると信じている。前にうちのクラブは正義論の第一原理に立つと言った。その著書であるロールズの「正義論」に出てくる言葉が「無知のベール」である。無知のベール」って一体どういうことと思うだろうが、特に第一原理について特筆すると、簡単に言えば人間は何もない状態ならば、自分が必ずしも恵まれた状態であるとは考えない、むしろそうではないと考えるのではないかということから、格差の被害者になった場合を考えて社会秩序を選ぶと言うことだが、さらに私流に解釈して、弱者の立場に立って自分の利益ばかり考えないで、まず相手の利益を考えて、そこから自分たちにとって何が一番得なのかと言うことを考えていきましょうと言うことだ。 
そして弱者と言う言葉をマイノリティと言う言葉にかえて、誰が格闘技では一番マイノリティかと言うことを考えると、格闘技ではダイエット目的で来る女性やおっさんたち、そういう人たちを大事にすることでこの群れでの平等性が見えてくると言う立場に立つのがMOBの哲学である。

そういう目標を掲げていたらその群れは自ずとそのようになって、ジムの雰囲気がよくなっていく、あいさつしろとか、中高生のようなしきたりやよくわからない陳腐な成功哲学みたいなものをかかげて、管理し、それをおさめていくのではなく、みなさんが今生活している家族や職場などを見据えて、言葉や態度によって健全なクラブへと導かれるように管理していくことが大事で、実際に会員の人たちのおかげでそういう方向に向かっていることは感謝すべきことである。

うちのクラブは「勝つ」ことよりも「できるようになる」ことにフォーカスして教えるボクシングクラブといってもいいだろう。現に中年の女性やビギナーの人がまわりの人たちはよく教えてくれると言っているが、実際にここに来たら平均的に技術が身についていくのも強さよりもできることを目的とし、それをまわりがサポートしてくれるからだと思う。

考えると言うことだが、考えさせないと考えることができない、考えることができないと人の顔色を見る。クラブだったら監督や先輩がおこるかどうかが正しいかだだしくないかの判断基準と言うことにもなりうる。うちでは子供にあいさつしろとはいわないが、こちらからするとするようになるし、今度は逆に自分そうなって、あいさつしない子にもあいさつするようになる。教育は根気と時間がかかる、なぜなら知性も共に育てていかなくてはならないからだ。

Reference 
John Bordley Rawls  A Theory of Justice
ジョン ロールズ 「正義論」

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