脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

ブロークンウインドウズ

2011-08-09 | Weblog
先日大阪に行っていた。最近「SLYPE」で連絡がとりあえるので、大阪に行くことは減ったがそれでも月に1、2回は行くことがある。今回子供を妻の実家にあずけるために一緒に連れて行ったのだが、大阪も私が住んでいた時から比べたらかなり変わったようである。
私は子供に将来外国に行った時のために危機管理と言うか、警戒すべきことについて時々レクチャーしているのだが、大阪と言うところはここに比べて都会であるので、それなりに警戒しなくてはいけないところがある。
実際私はそういうところに子供と連れて行って、こういうところは警戒すべきだと言うことを言うわけだが、今回はある繁華街に近い地域に行くことがあったので一応子供にレクチャーしていおいたが、警戒すべきポイントは2つである。
一つはお金の流れのあるところ、当たり前だが繁華街のようにお金が流通していて、夜になると酔っ払いが多くなるようなところは、それにつけこんで悪いことをしたり、金に目がくらんでえげつないことをするような人間がいるので要注意だ。

そしてもうひとつは落書きのあるところである。
これに関してはある根拠がある。実際海外に行っても街中の多くに落書きがされているところは、治安がわるいとされているのだがこれはアメリカの犯罪学者ジョージ ケリングの「ブロウクンウインドウズ現象」にもとづく結果である。
この「ブロークンウインドウズ現象」というのは、今や犯罪心理学の基本であると言ってもいいと思うのだが、何年か前に北海道の警察が無断駐車している車を徹底的にとりしまったのはまさに「ブロークンウインドウズ現象」を参考にしたからで、誰のものかわからない駅においている放置自転車を一層するのもこの「ブロークンウインドウズ現象」によるものだと思う。
でブロークンウインドウズ現象というのは、どういう現象かというと40、50年ぐらい前にアメリカのSFの空家に数人のヒッピーが住みつき、それを周囲が黙認していた。
するとその家の一枚のやぶられたわれ窓から周囲は、どんどんあれはじめ、しまいにはその美しい、秩序あった街が崩壊寸前の危機に立たされたわけだが、割れた窓や落書きを放置しておくと、そこから他の凶悪犯罪なども増えると言う、犯罪学的な理論であるが、私が子供に警戒しろというのは、実際日本でも落書きが放置されているようなところは、他のところよりも治安がわるいように思えるからだ。

以前HIに行った時に、私の友人に自分たちが時々練習に行っていたジムに行かないかと誘ったことがある。
もう何十年も行っていないので、久しぶりに行ってみたいと言うと、彼はあそこはだめだ行かないほうがいい、なぜだと言うとなぜならあそこには銃を持った奴がいて、たいへん危険で、今ではギャングなどがうようよしているそうである。
そう言えば、私がそこに時々行くようになった頃、落書きが目立ちはじめた頃である。
着始めたころはなかったのだが、しかし何ヶ月かすると確かに落書きが。
なぜそういうことをおぼえているかと言うと、そのひわいな落書きの中に大きく「BAKAYOROH」と書かれたあったからで、こんなことを書かれたら俺がうたがわれるじゃないかと思ったからである。
余談であるが、以前語学学校の近くのとある場所につとめる人間が私のところに相談に来たことがある。
それはどういうことかというと日本のあるものが、そこの自動販売機に利用されて、かなり損害がでているのだという。
おそらくこれは日本のもので、近くに語学学校があるので彼ら彼女を疑っている様子であったが、これは本当に日本のものであるかという確認と、そして日本語で注意書きを書きたいからどう書いたらいいのかということであった。
私はすかさず「防犯カメラ」と書いて、適当にそれらしいものを置いておけ、そうしたら大丈夫だろうと言うことを提案したが、実際にその甲斐あってかそれ以来その犯罪はなくなったそうである。
これは日本のあるものをつかえば簡単にできる軽犯罪で、正直観光客でもできるので、おしえることはできないが、犯罪と言うのは自分の意志と言うよりも、むしろ機会から生まれるのであって、そういう機会ができると人間はわるいことをしてしまうのではないだろうかと思うのだが、まさにその割れた窓や落書きと言うのはそのきっかけである。

我々は子供を犯罪から守る必要がある。
私の考えでは特に高知のようなところから、都会に出ていくと言うことは少しかってがちがうし、特に外国では自分の身は自分で守らなくてはならず、そのためこういうことを子供のころから教えておくことも必要ではないかと考えている。
実際におもて沙汰にはなってはいないがHIでもこういうことがよくわからず、犯罪にまきこまれているケースが多くあるが、こういうことにまきこまれないために、こういう警戒心を持つことは大事なことだし、ある意味それは国際感覚を持つことにもなるのだろうと思う。













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