まらずもう初場所十四日目、毛呂乃が土つかずの14勝目をあげ、2敗の玉椿を振り切って12回目の優勝を決めた。
毎朝毎朝、勃起を繰り返すだけの土俵に飽きがきていたという毛呂乃。初日に「今場所は雲虎全勝で。立たなければ負け」と言い出し、一本糞親方を勃起させることで自らの勝敗にすることを宣言。理事長の突然の提案に、審判部からは「他人の勃起を報告されても……」という異論もあったが、「どうせ毛呂乃は毎日勃起しているので、むしろ毛呂乃にとっては不利なルール。これくらいのハンディキャップがあったほうがいい」と理事たちも特別ルールを了承。一本糞親方も最初のうちは毛呂乃の念波で勃起するという新しい感覚を楽しんでいたようだが、勃起するには体力が必要。毛呂乃のペースに合わせて勃起するのは、元横綱とはいえ40歳目前の身体には負担も大きい。日を追うごとに疲労の度を増し、表情からは明るさも消え、とうとう会社を休んで日本全国を逃げ回るはめに。金沢、熱海、八丈島など日本各地を飛び回るも、毛呂乃の念波は執拗に親方を追い回す。そして疲労困憊な親方を勃起に追い込み、14連勝。千秋楽を待たずに優勝を決めた。
なお、優勝12回は大相撲で角聖よばれ、力士の理想と崇められる大横綱・双葉山の記録に並ぶ。大横綱と肩をならべ、独創的なまらずもうを見せる毛呂乃。まらずもう力士として円熟の境地に入ったのかもしれない。
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― 大相撲の角聖・双葉山にならぶ12回目の優勝をあげた毛呂乃関にお話をうかがいます。よろしくおねがいいたします。
(毛呂乃) 「結局ここまで来てしまったか」
― まずはいまの率直なお気持ちをお聞かせください
(毛呂乃) 「今夜は雲虎とよろしく……」
― 今場所は盟友・一本糞親方と二人三脚でつかんだ優勝です。親方に一言ありませんか?
(毛呂乃) 「いと、をかし」
― 今場所の相撲を振り返って、印象に残った相撲などございませんか?
(毛呂乃) 「(サルとシカを交尾させた相撲をあげ)サルの行動までは読みました」
― 毛呂乃関ひとりが独走する展開ばかりのまらずもう界。ふがいない他の力士へのアドバイスをお願いしたいのですが。
(毛呂乃) 「引退スレスレのプレイを」
― なるほど、引退も逮捕も覚悟の上、という気迫が毛呂乃関と他の力士の差なのですね。きょうは優勝の毛呂乃関にお話をうかがいました。ありがとうございました。
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