― きょうは玉椿理事に春場所の展開などを占っていただきます。
(玉椿) 「うぃーす」
― 現在、毛呂乃関が5連覇中。ファンのあいだからは「毛呂乃の優勝にもいい加減あきてきた」「玉椿か金精山の優勝が見たい」との声もきかれます。
(玉椿) 「わしだって優勝したくないわけじゃないんだよ。毛呂乃が強すぎるんだよ」
― 毛呂乃関はおととしごろの一時期「衰えが見られる」などと噂されていましたが、昨年は完全に復調した印象ですね。
(玉椿) 「さいきんの毛呂乃は肩にむだな力が入っていない感じだね。自然体の勃起っていうのかな。円熟味を増してるよね」
― 不安材料としては稽古中にまらを打撲して突き指状態になったとの情報もあります。このあたりにつけ入る隙もあるのでは?
(玉椿) 「まらで堅いもの突っついたときに強くぶつけたらしいね。本人はだいぶ腫れたって言ってるけど、打撲が原因なのか、興奮してでかくなったのか。まあ、どっちにしろこれが原因で弱くなるってことはないんじゃないか?」
― いっぽう、玉椿関は勝率自体はさほど落ちてはいないのですが、肝心なところで星を落とすようになっています。
(玉椿) 「老化のせいか、粘りがきかなくなってるね。いったん立合いに失敗したら、いくら布団のなかで粘っても逆転できなくなってきたよ」
― ああ、それは老化ですね。
(玉椿) 「ことしで43だからね。しょうがねえよ」
― では、打倒・毛呂乃は金精山関に期待ということになりますか?
(玉椿) 「金精山はねえ……。大関に上がってから、どうも勝てなくなってるねえ。協会の看板って意識が強すぎるのか『豪快な相撲、豪快な相撲』って肩に力が入りすぎてるようにも見えるよね。もともとの実力はあるんだから、もうすこしリラックスして土俵に上がったほうがいいんだろうけどねえ」
― むずかしいところですね。
(玉椿) 「まらずもうは、ちょっとしたメンタルのずれで、勝ち負けがぜんぜ変わってくるからね。きっかけさえつかめれば調子をとりもどすからね。期待はしてるよ」
― 下位の力士に目をうつしてみましょう。まずは直近3場所連続で勝ち越し、好調を維持している蒼狼関はいかがでしょう。
(玉椿) 「ああ、あいつ三月はぜいきんと戦って死にかけてるからね。あんまり期待できねえよ」
ー 疲れまらということもありますし、頭ごなしにダメというのも……
(玉椿) 「そもそも土俵にあがれるかどうかもわからんからね」
― 三段目の播潟さんも3場所連続の勝ち越しで幕下復帰が見えてきました。
(玉椿) 「播潟はもうすこしやる気を出してくれればいいんだがね」
― しかし、入門からいちども休場がないという素晴らしい記録をもっています。素晴らしいやる気では。
(玉椿) 「皆勤してくれるのはありがたいね。あとは土俵態度に覇気があるといいんだがね」
― 序二段・明烏さんは先場所1年ぶりに勝ち越して勢いがついています。
(玉椿) 「かれは女装が趣味なんだが、女装を熱心にやっている時期は、心まで女の子になっちまうのか、あんまり勝てなくなる印象だね。ぎゃくに女装のほうがおろそかになると、すこし勝率が上がるみたいな感じもあるね」
― 萬海さんはとうとう序ノ口に陥落です。
(玉椿) 「スリランカでの商売がうまくいってるみたいで、まらずもうどころじゃないのかもしれんね」
― 全体的に明るい話題が少ない印象ですよね。
(玉椿) 「協会全体に停滞感が漂ってるね。心ある中年男性にはぜひ力士になってもらって、新風を巻き起こしてほしいね」
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