まらずもう名古屋場所6日目、西小結・汚痔の山(50)が、早朝の仕事メールにタイミングを狂わされるというアクシデントに苦杯を喫し、連勝が35でストップした。
汚痔の山は現役最高齢の50歳。精神力の強さを武器にしたしぶといまらずもうが持ち味。十両昇進と同時に連勝がスタート。先場所の13日目には摩羅の川の持つ27連勝を更新、単独1位記録を更新しつづけていた。先場所には15戦全勝しながらも決定戦に敗れ優勝を逃すという試練を味わうものの、今場所はその悔しさをばねに、ソファーにごろ寝というやや泥臭かったまらずもうのスタイルを、ベッドの上で寝るという洗練されたまらずもうへと進化させ、「あの年齢で成長しつづけるなんて」と評論家筋から高い評価を集めていた。
__________
連続勝利ランキング(平成23年夏場所13日目時点・20連勝以上)
1 | 汚痔の山 | 35連勝 | 平23春初日~平23名古屋5日目 |
2 | 摩羅の川 | 27連勝 | 平23初14日目~平23夏10日目 |
3 | 汚痔の山 | 23連勝 | 平22春5日目(3)~平22秋6日目(4) |
4 | 雲虎 | 21連勝 | 平23初4日目~平23春9日目 |
5 | 毛呂乃 | 20連勝 | 平22秋9日目~平22九州14日目(引分1を挟む) |
__________
・大黒柱理事長のコメント 「汚痔の山、負けましたか…。それにしても35連勝、大相撲では朝青龍とちょうど同じ。立派な記録です。連勝記録っていうのは、どうしても負けた日にようやく記事になる、っていう宿命があるわけですが、負けて記事になる力士こそ強い力士なんですよね。なにしろ今場所新三役ですが、関取昇進してから初めての負けだったんですから、大したもんですよ。このまま大関、横綱と駆け上がって、協会を背負う力士になってもらいたいですから、一つの負けや連勝記録にこだわらず、のびのびと相撲を取ってほしいですね。」
・玉椿広報部長のコメント 「今場所の汚痔の山は、取り口がだいぶ洗練されてきてたんで、強くなったなあ、こりゃ相当記録を伸ばすなあ、って期待してたんだけど、意外な形で負けてしまったねえ。連勝を伸ばすには、強いだけじゃなくて、運も必要なんだってことがよくわかるよ。まあ、汚痔の山は精神力が強いからあんまり心配してないけどさ、記録が止まったことに気落ちしないで、またがんばってほしいね」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます