○毛呂乃(11-1)
阿部定事件にちなんでまらを分離させ、それがもとで金精山に並ばれた毛呂乃。連敗は避けたいところだがきっちりと再合体。「今日は駿・キノコどもに起こされました」。まらを接続しなおして最初の淫夢は、宮崎駿のヒゲ面を浮かべ、多数のまらに責められる妄想。まあ相変わらずの変態ではあるが、毛呂乃にしてはおとなしめ。大事な終盤戦、再接続したばかりとあって本調子ではないのか、「準備の間もないので、ふにゃっと立ったままです」と立ってはいるが本来の破壊力からは遠い。並ばれた金精山は、まらと繋がったまま、まらと自身が入れ替わるという超展開。前日、黒星と引き換えにまら分離を披露した毛呂乃に対し、星を落とさずして大技を返してきた。自身の大技に大技で返された、というのは毛呂乃にとっても初めてといっていい。いよいよあと3日、決着をつけねばならない。
○金精山(11-1)
横綱昇進が現実的な距離感に近づいてきて、いよいよ気合が入る金精山。けさは「起きてみると、いつの間にか自分とまらが入れ替わるという現象が発生」と、とんでもないことを言いだした。みずからのアイデンティティを脅かしかねない重大な事態が起きているというのに「それに気づいたのは起きてしばらくしてから。ヤバ過ぎるくらいの上出来」とさして動揺した様子もない。これが不動心というものなのか。人間、ひとつのことに極度に集中するとこのような境地に辿りついてしまうのか。周囲のざわつきをよそに、金精山本人は「土俵の上での勝利の腰振りは勿論、花道を戻る時にファンのみんなにまらびんたをくらわすぜ! まらずもう最高だな!」とやたら上機嫌。
●玉椿(7-5)
5連続夜勤の3日目。表情にも疲れの色が見えはじめた。「体力的には大丈夫なんだけど、やっぱり集中力が切れるんだよね。機械の前に立って動作に問題がないかチェックして、それを用紙に記録していく作業なんだけどさ。ときどき頭が真っ白になって、どこを見ればいいのかとか、記録用紙のどこになにを記入するのかとか、そういうのが一瞬わからなくなるんだよ。まあちょっと考えればわかるんだけど、とっさの判断がつかないっていうかさ。やっぱり睡眠不足って怖いよね」 そんな状態では当然相撲にならず、3連敗で7勝5敗。7勝目をあげたときには勝ち越しなんか余裕と思われたが、あと1勝の壁が高すぎる。
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