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春場所の見どころ

2010-03-12 18:58:25 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析
●荒れる春場所を制するのは誰か

大相撲では、「荒れる春場所」と呼ばれるように波乱が多い場所とされるのが春場所。前の場所との間隔が少なく、巡業もほとんどないために調整がしにくい、というのがその理由らしい。さて、まらずもうでも春場所は荒れる要素が多い。まらずもうの力士は、力士でありつつも同時に通常の社会生活を送っている。そのため、3月というこの時期は、生活に変化をきたす力士が多い。まらずもうは生活サイクルの変化が影響しやすい競技のため、春場所は荒れやすいのである。実際今場所は、引っ越しを控えた力士、実家に戻って取る力士、はては海外で取る力士までいると聞く。そんな状況下、はたして全ての力士にとって、まらが「張る場所」となるのか、これは目が離せない。

●幕内:雲虎、連覇なるか

幕内最大の注目は、「先場所優勝の小結・雲虎(うんこ)の連覇なるか」。雲虎は先場所13勝2敗で優勝を果たしたが、大相撲の優勝ラインが今場所も13勝以下ということは考えにくく、白星のさらなる積み重ねが必要だろう。しかし雲虎は先場所13勝を挙げながら、全く満足しておらず、2敗したことに納得がいかないという。この向上心があれば、連覇も夢ではない。また、今場所は雲虎にとって大関への足固めをしたい大切な場所である。最低でも2ケタは勝ちたいところだ。最古参力士・ほしの山は今場所はじめて番付第一位の座を雲虎に明け渡したものの、自己最高位の4枚目。三役も望める位置なので、「玉椿」襲名のためにも奮起してほしいところだ。先場所に続いて11勝すれば、新三役は確実だろう。だが、技巧派力士で鳴らしたのも今は昔、2場所続けてアダルトビデオに頼るという変わりばえのしない取り口は、ファンに飽きられつつある。さらなる創意工夫が示せるか、ほしの山にとっては正念場だ。また、今場所は幕内付け出しで3名がデビューする。雲虎の認める実力者・大松嶽(おおまつたけ)、ほしの山の崇める人格者・明烏(あけがらす)、本人がこの競技に意義を感じていない勢稀の里(せきのさと)と、多士済々。先場所の雲虎のように、いきなりスター誕生ということもありうる幕内。5人による大混戦は、番付最上位にふさわしい白熱した展開になるだろう。

●幕下:付け出しの実力者2名、そして玉太田はどこへ

幕下では朝乃立(あさのだて)、月乃猫(つきのねこ)の2名が付け出しデビュー。朝乃立は大相撲にも造詣が深く、心酔する大翔鳳(の胸毛)と同様、幕下付け出しデビューとなった。大翔鳳のデビュー場所は6勝1敗。朝乃立は大翔鳳(の胸毛)を越えられるか。一方の月乃猫は、デビューを前に控えめな発言が多いが、頭と下半身は別。盛りのついた猫のごとき大活躍が期待されている。両者ともに全勝優勝で十両昇進が見込める位置。ぜひとも優勝を目指してほしい。幕下にはもう一人、先場所1場所で2度脱走の記録を打ち立てた玉太田(たまおおた)もいる。後援者からは、今場所も取らないようなら四股名から「玉」を取る、と言われている玉太田。窮地に立たされているが、いまだ玉太田の消息は不明。朝乃立・月乃猫が競う優勝の行方と、玉太田の行方、どちらからも目が離せない。

●序二段:摩羅の川連覇・連勝継続なるか

先場所7戦全勝で序ノ口優勝を飾った摩羅の川(まらのかわ)。序二段の今場所も連覇が期待される。摩羅の川は入門以来敗戦を知らない唯一の力士。ちなみに大相撲で序の口からの連勝記録は土佐豊の30、序ノ口最初の取組からの連勝記録は板井の26。摩羅の川には、これらの記録を抜くことが期待される。土つかずの14連勝で序二段通過なるか、快進撃はどこまで続くのか、24歳の若武者に今場所も注目だ。

●序ノ口:年に一度のチャンスの場所

序ノ口は池男王子(いけめんおうじ)、汚痔の山(おじのやま)の2名。池男王子は3場所目、汚痔の山は2場所目の序ノ口生活になる。序ノ口は勝ち越しさえすれば序二段に上がれる地位なので、これは両者ともに勝ち越していないことを示している。池男王子は過去2場所とも序盤連敗→3勝3敗まで盛り返し→最後に負けて3勝4敗、という悪い流れにはまっている。しかし今場所は年に一度のチャンスの場所。大相撲では春場所の新弟子が多いため、次の場所は序の口力士が一気に増える。そのため、春場所だけは序の口で負け越しても、3勝すれば序二段に上がれる特別な場所なのである。池男王子は仮にいつもどおりの3勝でも、今場所だけは序二段昇進が確実となる。2勝5敗以下でないと序ノ口にはとどまれないので、序二段に上がらない方が逆に難しいかもしれない。ここで来場所も序の口にとどまるようなら、それはもはや逆にオイシイとしか言いようがない。一方の汚痔の山は、先場所途中参加のため、3勝2敗と白星先行ながら4勝には届かず、序の口据え置きとなった。御年49歳、そのまら1本で約半世紀を生き抜いてきた生ける伝説・汚痔の山。1場所フル出場となる今場所は、ついにその実力が明らかになるだろう。好成績を上げるに越したことはないが、3勝4敗でも序二段に上がれる1年に一度の場所。このチャンスをぜひとも生かしてもらいたいところだ。

各段ともに見どころ満載のまらずもう春場所は

3月14日(日)初日!

ご声援よろしくおねがいいたします。
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