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夏場所の見どころ

2012-05-05 10:00:00 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析

間近に迫った夏場所。達人大関・汚痔が綱獲りに挑む。

先場所は場所中にスノボ、大事な千秋楽には土俵に上がるタイミングさえも失いかねない厳しい条件ながら全勝、決定戦では勃起サイボーグ・家満、盤石横綱・摩羅の川を向こうに回し大熱戦を繰り広げ、悲願の初優勝を成し遂げた。ガブリ寄りに転寝の二枚看板に加え、新技をも追及する求道心で半世紀を過ぎた今なお成長を続ける驚異のまら。若いうちに勢いで駆け上がるだけが綱獲りではない。逆境に鍛えられ、幾風雪を耐え抜いてきたいまこそ、綱獲りの期は熟したといえるのかもしれない。

昇進の原則は「連続優勝か、それに準ずる成績」。ここまで続いてきたまらずもうだが、実は連覇した者は史上皆無。先輩横綱の雲虎(引退)、摩羅の川の2人は、14勝で準優勝の後、全勝優勝というかたちで昇進している。連覇となれば史上初の快挙。元祖・記録男として、まだまだ狙える記録が残っていた。さらに2場所連続全勝の完全成績での昇進となれば、大相撲でも双葉山、貴乃花以来となる。

そんな汚痔だが、大人の交友、そして家庭を持つ身とあって、15日間ベストの状態で土俵に上がる事は厳しい。場所中、都合によっては不本意な立ち合いを強いられることもしばしば。だがこれまでもそんな中勝利をもぎ取ってきたからこそ、今の地位があるのだ。今場所も「鬼門の日」が入る可能性はあるが、何とか乗り切って大輪の菊の花を咲かせられるか。終盤まで目の離せない土俵が続きそうだ。

そんな大関を迎え撃つのは言わずと知れた横綱・摩羅の川。先場所初日が震災1周年だったこともあり、岩手に居を構える者としてはどうしても優勝したいところだったが願いかなわず。成績は横綱らしく全勝。決定戦も、敗れたとはいえ堂々の横綱相撲。汚痔の相撲が良すぎただけで、普通なら優勝できているはずの相撲内容だった。だが、相撲は結果が全て。先場所の相撲内容をいくら讃えられたところで、横綱にとっては「負け」でしかない。昨年来初めて2場所連続で優勝を逃し、地方場所連覇もストップ、という厳しい結果だけが残った。昨年は年6場所のうち半数の3場所を制し横綱昇進。だが今年に入ってからいまだ優勝はなし。そろそろ横綱として初優勝を決めたいところ。復興を願う横綱は、今月岩手から青森に転居。東北を回りながら、まらずもうを通じて大地を鎮めようという、並々ならぬ決意のほどがうかがえる。横綱という地位に恥じない相撲を取りつつ、そして「勝って当然」というプレッシャーと戦いつつ優勝という結果を出すのは至難の業。先輩横綱の雲虎は、横綱昇進後、優勝するまで5場所も苦しみ、そして横綱としては優勝1回のみで土俵を去った。摩羅の川は横綱3場所目。5月にもなれば青森でも暖かくなる。入幕後全ての優勝が地方場所で、東京場所での優勝がない横綱。今場所は東京場所となるのが若干の不安要因だが、転居を験直しとして、今場所こそ横綱の務め=優勝、を成し遂げたい。

大関昇進と、連勝記録延長のかかっていた新鋭・家満だが、今場所は無念の休場。連勝は84でストップ、大関獲りも振り出しに戻ってしまう。来場所からの復活劇という形で主役に戻ることを期待しつつ、いまはじっくり休んでもらうよりない。

連勝記録という話題は失ってしまったが、今場所横綱・大関陣には「通算勝利歴代1位」の記録がかかる。歴代1位は雲虎(現・一本糞親方)が現役時代に樹立したの164勝。この記録に、現役力士では162勝で玉椿、161勝で摩羅の川、毛呂乃が迫っている。最古参であることを生かしてちまちまと星を積み重ねてきた玉椿は、初日から3連勝すれば、ほんの一瞬でも歴代1位の栄冠を手にすることが確実。玉椿との実力差から、場所が終わるころには摩羅の川か毛呂乃が1位になっていることはほぼ間違いないだろう。だが無気力で有名な大関にも、「とにかく初日から3連勝」という程度なら、ちょうどよい目標設定。四日目から気が抜けるという危惧はるが、そもそもこのくらいの目標でもなければ初日から気が抜けていることは確実なので、せめて3日間だけでも、目標を持って相撲に打ち込んでほしいところだ。

残る大関・毛呂乃は、相変わらず自身の快楽のみを追求、勝敗を度外視して日々変態プレイにいそしみ、そのまま場所に突入、という感があるが、実力は相変わらず脅威そのもの。先ごろ行われた雲虎引退相撲千秋楽でも「毛呂乃はパルプンテを唱えた。しかしなにも起こらなかった。とくに変化のない朝・・・勝ちにしてもいいが、最終日だし厳しく判定して黒星で」と去りゆく横綱に勝ちを譲った。だが、その相撲がかえって「負けようのない男」との印象を与えた。かつて参加力士のまらのほとんどを機能不全に陥れた「パルプンテ勃起」。毛呂乃は雲虎に勝ちを譲るべく、常に立ち続けている自身のまらにパルプンテをかける。しかし「特に変化のない朝」・・・。どんなことをしても、毛呂乃のまらは収まってはくれないのだ。最終的には「まらに変化のないこと」をもって負けと強弁するしかなかった毛呂乃。常人にとって「変化なし」といえば「たたなかった」ということになり、つい騙されてしまうが、毛呂乃にとっての「変化なし」は「いつもどおり立っている」ということ。しかもこの引退相撲中、mixiの運営事務局から、公序良俗に反するとしてついに報告記事を削除されるという快挙を達成。「発禁・削除」という、他の力士の決して成しえなかった勲章を手にした毛呂乃。だがそこまでスケールの大きい相撲ゆえに、もはや当ブログでも取組内容を掲載できるのか、想定外の不安要因が頭をもたげてきた。

優勝の行方を占うなら、玉椿は論外、家満休場、毛呂乃も勝敗を度外視して星を落としかねない。となれば今場所は横綱・摩羅の川と綱獲り大関・汚痔の一騎打ちとみるのが妥当か。両者を比較した場合、ここ数場所の横綱の安定感、大関の生活日程の不安定感からして若干横綱有利と見る。だが、不利予想の中でこそ力を発揮するのがこの大関。大関自身は、この、不利予想という状況にほくそえんでいるかもしれない。

三賞の方は、家満の休場により、選考対象はモンゴル出身の蒼狼のみ。4場所ぶりの勝ち越しで自己最高位近く、前頭6枚目まで番付を戻したが、以前は勝ち越すことのできなかった前頭1ケタ台。負け越せば今場所の三賞受賞者はなしになってしまうため、ここは奮起してほしい。逆に、競争相手がいないため、活躍すれば三賞独占のチャンスでもある。先場所終盤から調子は上向いてきているので期待したい。

下位力士でも注目株は育っている。先場所花粉症で惨敗した金精山だが、寄せられる期待は相撲後のまらのようにしぼんだりはしていない。すごしやすい季節に巻き返しなるか。また、序ノ口の主だったもっこり山が、大相撲新弟子不足の影響で奇跡の序二段昇進。勝ち越しはおろか、1度も皆勤したことのない力士が着実に番付を上げている。また、新弟子・茸の山(きのこのやま)が今場所序ノ口でデビュー。自身たけのこ派という意味不明な力士、どのような相撲を見せるか。ながらく幕下以下の優勝が出ていないまらずもう。下位力士の奮戦にも期待したい。

まらずもう夏場所は5月6日(日)初日。

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