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名古屋場所を振り返って(下)~幕下以下の土俵から~

2010-08-03 07:21:45 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析
【幕下以下の土俵から】
 幕下で注目されたのはなんといっても幕下6枚目の月乃猫。その月乃猫、今場所も正々堂々、「奇数日に取る」と宣言。5戦目を終えて3勝2敗、6枚目では通常十両昇進には全勝が要求されるが、今場所の大相撲、大量謹慎者の発生で5勝2敗なら十両昇進確実、という状況になってきた。残り2番、取組日をずらしてもここは勝ちに行くべきでは、との声も挙がったが、月乃猫は潔く6戦目、7戦目を予定通りの日に取ると宣言。注目の6戦目は二度寝の大熱戦の末きわどい相撲。自身で勝利判定するまらずもう精神に則って月乃猫が導き出した結論は「負け」。3勝3敗になった月乃猫には場所前立てた「負け越したら15日間ひとりずもう禁止」の誓いがのしかかる。最後の相撲に勝って4勝3敗、ひとりずもうの自由とわずかな十両昇進の可能性を手に入れたが、場所後の番付編成会議では惜しくも昇進見送り。取組日をずらすことも、6戦目を勝ちにすることもできたにもかかわらず自分の相撲を貫いた月乃猫。来場所は幕下筆頭あたりか。本来優勝候補の筆頭だったはずの摩羅の川は、場所中に結婚会見。まらずもうに対するヨメの理解は完全に得られているとは言い難く、序二段以来の敗戦を経験、新婚場所を優勝で飾ることはできなかった。それでも6勝1敗、来場所は全勝すれば十両昇進が約束される15枚目以内に滑り込めそうだ。毛呂乃率いるアホリ部屋の飛埒王も、2場所目を迎え、まらずもうに慣れてきた模様。5勝2敗の好成績で取り終えた。
 三段目では大きな動きがあった。まず汚痔の山が今場所も白星を重ね、あっさりと全勝優勝。冷徹なまでに勝ちにこだわり、一瞬の隙も見逃さない立ち合いのうまさも兼ね備えた注目株。入門時49歳という話題だけが先行していたが、今場所取り沙汰されるようになった数字は年齢ではなく連勝記録。序二段・三段目を全勝して各1場所で通過、来場所幕下に昇進する汚痔の山は19連勝を達成。大相撲では、幕内の連勝記録は69、幕下以下の連勝記録は30。いささか気の早い話だが、9月の秋場所も汚痔の山と大相撲の白鵬が全勝を継続すれば白鵬62連勝、汚痔の山26連勝となり、1年納めの九州場所に二人揃って記録更新を賭けるという最高の展開になる。三段目のもう一つの大きな動きは、太田が皆勤したこと。太田は「玉太田」の四股名で入門したものの、毎場所脱走を繰り返し、四股名から「玉」を抜かれていた。それが今場所、一連の不祥事続きでこれ以上の批判を恐れた協会が、太田への締め付けを強化したところ、太田は脱走叶わず土俵へ復帰。5勝2敗の好成績を挙げた。とはいえ三段目に落ちているのだからこのくらいの成績は当然か。学生横綱として鳴らしたころの輝きを取り戻すのはこれからだ。
 序二段では池男王子が今場所も勝ち越し。入門以来負け越し続きだった王子だが、先場所の初めての勝ち越しできっかけをつかんだようだ。地道に、着実に番付を上げ、これで入門以来、5場所連続自己最高位更新は確実。来場所もさらに上を目指してほしい。

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【秋場所のご案内】
番付掲載分新弟子募集締め切り:8月22日(日)
番付発表:8月30日(月)
初日:9月12日(日)
千秋楽:9月26日(日)
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