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初場所のみどころ

2020-01-11 10:00:01 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析

 今年はじめのまらずもう、初場所がいよいよ開幕する。

 初場所には滅法強い毛呂乃が今場所もやはり優勝一番手。先場所宇宙空間に飛び出すという開拓的な相撲と引き換えに優勝を逃してしまったが、2場所続けて優勝を逃すことはまずありえない。東京場所にも強く現在東京場所5連覇中。昨年も初場所は全勝優勝しており、過去7回迎えた初場所で全勝優勝は実に過半数の4回。今年もただの優勝のみならず、全勝優勝に期待がかかる。場所前は「やる気ゼロ」とまさに臨戦態勢。本場所に向けて実践を控え溜め込み、一気に爆発させるつもりなのか、あるいはまらずもうの本道に立ち戻り、実戦なし、一人相撲で15日を乗り切って見せるつもりなのか。腹に一物ありそうな発言で、場所前から腹の下のイチモツには注目が集まっている。

 大関陣では玉椿、金精山とも苦戦が予想され、両力士の奮起がなければ毛呂乃の独走を許してしまいそう。玉椿は今場所カド番、過去7回の優勝のうちこちらは4回がカド番優勝と、逆境には強い印象がある。尻に非がついて責められると興奮するのか、直近5回のカド番成績は15勝(優勝)、14勝(優勝)、12勝、14勝、10勝とまさに横綱級。1月にも強く、この3年間13勝、12勝、10勝と安定した強さを見せる。それでもこのところの衰えは顕著で、玉椿に期待する声は少ない。4日目まで極寒の山形での取組となる上に、調子も上がっていない様子。以下に過去の成績がよかろうと、現在の衰えはいかんともしがたく、昨年1年間は12勝が1回あるだけであとはすべて10勝以下。前述のとおり1月の成績をみても、年々尻すぼみで、記者団は「大関陥落はなくとも、9勝ぐらいだろう」というのが大方の予想。かつては期待されない場所に意外な強さを見せてきた力士だが、ここで予想を裏切り大活躍できるのか、大方の予想通り平凡な成績に終わるのか。予想を裏切れないようなら、大関陥落もそう遠くはない。そもそも今場所失敗すれば即陥落となるわけで、玉椿の底力が試される場所になる。

 もう一人の全裸大関・金精山は男らしい取り口と引き換えに成績が安定しないタイプ。3月から7月の半年は強く、9月から1月の半年は弱い、という傾向を見せる。昨年も負け越しており、今年も仕事も立て込みそう。それだけに苦戦が予想されるが、「仕事に負けずにほれぼれするような相撲を」と意欲十分。この1月を乗り切れば3月は狂い咲きの季節。あと一つ上の地位が残っている。久々の横綱昇進に、ここで勝っておきたいところ。金精山の最大の注意点は序盤戦。このところ最初の5日間で黒星先行することが多い。波に乗れば優勝も望める力士だけに、序盤から乗っていきたい。 盤石の毛呂乃に、両大関がどう食らいつくか、今場所の盛り上がりは2人の奮闘にかかっている。

 今場所下位力士で注目したいのが序二段の明烏。現役生活節目の10年・60場所を迎え、今場所解禁すればちょうど節目の500回出場となる。かつての敢闘賞受賞力士も、関取の座を明け渡して8年半。それでも10年間休むことなく真摯に土俵に上がり続けて迎える節目の場所。このところ序二段を主戦場にしているが番付も23枚目にまで回復。大相撲では照ノ富士が序二段から十両に復帰という話題もあり、明烏もこれに続きたい。1月との相性も良く、この3年は5勝を挙げている。今場所5勝すれば三段目復帰は確実。じわじわと番付を後退させてきた明烏だが、ベテランの域に達して期待できるデータもある。初土俵以来、年間成績は常に負け越してきた明烏だが、昨年一年は初めて年間勝率が5割を超えたのだ。番付によって対戦相手が変わるわけではないまらずもうにとってこれは好材料。10年選手の明烏、いまが全盛期。報告が滞ることがあっても、かならず場所中に結果は出してくるはず。15日中7番。いつ明烏が土俵に上がるのかも楽しみの一つになりそう。

 新年最初のまらずもう、いよいよ明日から。

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