○ 摩羅の川(14-1)
千秋楽を迎えた横綱・摩羅の川。昨日の時点で優勝の可能性が消えてしまったためか、今朝は小太郎も落ち込みぎみ。それでも起床時にはムクムクと膨らみ出し、しっかりと勃起して名古屋場所を14勝1敗で終えた。インタビューでは「汚痔関は強い。寒暖差が激しかったりジメジメしたりで、体調を崩しやすい名古屋場所なのにも関わらず全勝です。私も翌場所にむけて気を引き締め直したい」と優勝を決めた汚痔関を褒め称えていた。
○ 汚痔(15-0)
まらずもうで単独首位も、大相撲での優勝ラインが全勝に確定したため、優勝のためには今日も負けられない綱獲り大関・汚痔。最後の相手も早立ちと逆境続きだったが、いつもと変わらぬ態度で半日バイクの整備をして準備を整え、普段よりも少し早目にベッドへ移動。寝坊への緊張からアラームより早く何度も目が覚めてしまう。優勢劣勢とその都度寝直す、長い力相撲の末、最後に優勢で目が覚めた時点で少し時間前だったが大事を取って起床。全勝優勝を決め、悲願の横綱昇進も手中に。先場所終盤の崩れを見事にやり直し、一回り大きくなっって文句なしの横綱昇進。記者団に囲まれ「今回の15日間は長かったです」とほっと一言。横綱・貴乃花が昇進を決めた際、連日完璧な相撲を見せながら「15日間、苦しかったです」と述懐したのを思い出させる。場所後の水曜に立つであろう使者を待って、ついに達人横綱・汚痔が誕生する。
● 玉椿(8-7)
けさは気合の入らないまらずもうであっさり土俵を割った玉椿。集まった記者たちからもうちょっとやる気をだすよう意見されると「ほとんど睡眠時間がとれない中で勝ち越してるんだから文句ねえだろ。むしろよくやったとほめてほしいくらいだぜ」と開き直る。「……ってか眠いんだからよ、インタビューはこれくらいでいいかな?」と報道陣を無視して逃げるように引き上げてしまった。
● 蒼狼(7-8)
勝ち越せば三賞も見えていた蒼狼だったが、「今日は完負です」と連敗でけっきょく負け越し。調子のよしあしが勝敗に直結するわかりやすさはたしかに魅力ではあるが、悪い時には悪い時なりのまらずもうがとれるようにならないと、上をめざすのは厳しいかもしれない。
○ 家満(14-1)
休場明け、調整不足の不安の中戦い抜いた15日間。連日の疲れが残っているものの、再び土俵に馴染んだまらは快調。15日間の戦いを締めるのにふさわしく、マラはいきり立っての完勝で復帰場所とは思えぬ14勝。休場のため平幕落ちしていたが、1場所での三役復帰も見えてきた。来場所にはもう優勝候補に復帰しそうだ。