十両の結果：初日

【明烏】
　明烏は新宿二丁目での取組。初日から必殺技の『女の子モード』を繰り出したものの、飲み過ぎが災いして不発に終わり、ざんねんながら初日黒星スタート。切り札が不発だったことが相当なショックだったようで、取組後のインタビューでも混乱した様子で、ひたすら「ごめんなさい」と繰り返すのが精一杯だった。
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【摩羅の川】
　摩羅の川は若さを生かして無難に勝利。土俵下で勝負審判をしていた玉椿広報部長は「勝ったのはいいけどさ。十両なんだから、もうちょっとファンに見せるまらずもうを考えてほしいよね」と厳しいコメント。
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【月乃猫】
　新十両の月乃猫は目の覚めるようなスピード相撲で記念すべき十両初勝利。「これからの時期は二度寝が気持ちいいのでその誘惑に負けないようにしないといけませんね」と力強く語った。
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幕下以下の結果：初日

＜幕下＞
○　汚痔の山（１勝）
　「直前まで場所入りした事すら忘れていた」と語る汚痔の山だが、脳では忘れていても、まらはしっかり場所を覚えていたようで、なんとか半勃ちまで持ち込みきわどく１勝目を拾った。しかしさすがに取組内容には不満だったのか「なんとも後味の悪い取組となってしまったが、こう言った不随意的な勝利の積み重ねが大切」と厳しい表情を崩さなかった。


＜序ノ口＞
○　家満（１勝）
　家満はけさが初土俵。まだ緊張しているのか、うれしいはずの白星にもコメントは少なく、表情はかたいままだった。

●　今濡（１敗）
　今濡はけさが初土俵。Ｊリーグ・湘南ベルマーレの応援のため静岡入りしての取組。「静岡は清水に来ているのですが、ぼんやり陰る富士山に圧倒されたのでしょうか」と言うように、股間に富士山をつくることはできなかった。初白星はお預けとなったものの表情に暗さはなく、「（サッカーの）試合も結果次第で降格です。崖っぷちですが頑張ります」とサッカーの応援に気持ちを切り替えていた。

○　両玉国（１勝）
　先場所０勝だった両玉国はこれが入門後初勝利。「おめでとうございます」と声をかけられると「初白星は嬉しいです」と笑顔を見せた。

玉椿：初日

　玉椿は前日夜に５キロ程度のウォーキングをしたのが、ちょうどいい疲労感になったのか、けさは会心の取組で白星スタート。最高の滑り出しに上機嫌の玉椿は終始笑顔。「このまえのインタビューのときさ、『目標は８勝です』って言ったらよ、理事長に『なに言ってんだ！　１２勝しろ！』って怒られちまってさ。無理に決まってんじゃんね？」と報道陣の前でも饒舌だった。

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雲虎：初日

　先場所、パルプンテ勃起の直撃を受けてから調子の上がらない雲虎。「毛呂乃は初日から何を仕掛けてくるかわからないので、日曜日だというのに６時に起床した」とフィリピン公演中の毛呂乃の変化技を警戒して、制限時間前に立ち合うという工夫を見せた。慎重にいきすぎてやや出足が遅れた感もあるが、さいごはきっちりまらを突き出し１勝目。受け身一辺倒の取組内容には不満も残るが、この白星がスランプ脱出のきっかけになるか。本人も「・・・まずは１勝」と、とりあえず安堵した表情で花道を後にした。

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雲虎関の自戦記

初日協会御挨拶

初日にあたり、日本まらずもう協会より謹んでご挨拶申し上げます。
本日ここに恒例の十一月場所を開催いたしましたところ、初日早々、格も賑々しく来場く賜りまして誠にありがたく厚く御礼申し上げます。
まらずもうは本年、協会発足以来はじめて、年６場所の興行を実現することができました。これもひとえに皆様方のご理解と、生温かいご声援の賜物であると、心より厚く御礼申し上げます。今場所各力士は、日ごろ鍛えた力と技をいかんなく発揮し、気迫のこもった土俵を展開、皆様方のご期待にお応えできるものと確信いたしております。なにとぞ千秋楽までご来場のうえ、ご声援賜りますようお願い申し上げ、御挨拶といたします。

日本まらずもう協会理事長　大黒柱堅太夫（だいこくばしらけんだゆう）