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九州場所の見どころ(上)

2010-11-11 08:00:00 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析
 一年納めの九州場所も、いよいよ14日(日)初日を迎える。場所直前、今年最後のまらずもう本場所の見どころを紹介しよう。

【幕内】
●役力士全員に昇進のチャンス
 今場所の役力士は大関・雲虎、東西の関脇に玉椿・毛呂乃の3名。全員に昇進のチャンスがある。まず雲虎は先場所新大関で14勝1敗の好成績。優勝こそ逃したものの、今場所の成績次第では横綱昇進の目安である「2場所連続優勝もしくはそれに準ずる成績」を満たすことになる。今年に入って14勝1敗が3度、最低成績が12勝という安定感からしても、横綱の資格は十分。年間最多勝もほぼ確定的で、3勝した時点で外の力士の成績に関わらず、栄冠は雲虎のものとなる。ただし、直前2場所優勝なしで昇進、というケースは大相撲でも昭和末期の大乃国以来出ていない。先場所が優勝ではない以上、優勝、それも高いレベルでの優勝が絶対条件となるだろう。審判部の見解では「14勝以上で優勝した場合、内容によっては審議する」とのこと。ハードルは限りなく高いが、雲虎に唯一残された課題、「全勝」を達成しさえすれば、新年を横綱として迎えられるのは間違いない。
 また、関脇の玉椿は今場所も大関挑戦。3場所連続、実に半年にわたって大関獲りを続けている。毎場所昇進ラインに1勝届かず、惜しくも大関を逃し続けている玉椿の昇進ラインは12勝。大関獲りにも馴れたのか、プレッシャーがかかっている様子は見受けられないが、悪い方向に慣れてしまい、モチベーション低下も心配される。今年に入ってから全て10勝以上と安定した成績を残しているものの、印象の薄さは否めない玉椿。せめて今年最後の今場所くらい、かつての第一人者の輝きを見せてほしいところだ。
 もう一方の関脇・毛呂乃の勢いはもはや語るまでもないだろう。先場所全て違う決まり手で14勝、千秋楽にはパルプンテ勃起を繰り出し一挙6名を屠った圧倒的な技量で新三役。大関昇進は、基本的には「三役3場所間好成績」が目安だが、例外も多く、三役を3場所務める前に昇進するケースも少なくない。毛呂乃の実力は誰もが認めるところ。三役1場所での大関昇進となれば異例中の異例だが、審判部は「先場所並みの成績で今場所も大暴れされれば、上げないわけにはいかない」と明言。
役力士3名は、それぞれ一つ上の地位で新年を迎えることができるのか。昇進ラインをまとめると、雲虎:14勝以上、優勝した場合に内容によっては。玉椿:12勝以上。毛呂乃14勝前後で、先場所並みの活躍をすれば。まらずもうが誇る花形力士たちの昇進争いに注目だ。

●史上初・3カ国同時開催
 今場所のまらずもうは、興行的にも意義のある場所となる。なんと史上初、3カ国同時開催の運びとなったのだ。史上最速、幕下付出から4場所での入幕を果たした新鋭・朝乃立は、新十両時の中国公演の成功が評価され、今場所も再び中国公演。前回の中国公演では千秋楽にようやく勝ち越し、と苦戦を強いられたが、幕内力士として凱旋する今回はその経験を生かせるか。また、新関脇毛呂乃が、なんと序盤戦のフィリピン公演を発表。イースター島が故郷の毛呂乃、望郷の念にかられて先場所14日目にはムー大陸勃起を繰り出したが、やはり南の島への想いはやまず、ついに本場所を南の島・フィリピンで行うことを決意。かくして今場所のまらずもうは日本・中国・フィリピンの3カ国で同時開催。両力士の活躍に、まらずもうの国際化が懸かっている。

コメント (2)
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