お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

電車男 2014 電車王国 富山へ その2

2014年10月13日 18時30分46秒 | 旅先で
今夜台風がまたやってきました。京都ではいまのところ大きな被害はありませんが旅行者は大変です。予定を繰り上げて早めに帰宅されています。今回行けなかった処は是非次回またお訪ねください。さて富山のつづき。電車の話でつまらないでしょうけどご辛抱ください。糸魚川で特急「北越」を見送った後はまた「鉄道の日切符」で富山へ戻ります。北陸線の富山以西はまだ旧式電車が活躍しています。向かいの人と膝を突き合わす狭い4人掛けクロスシートももうすぐ見納めです。富山行に乗りますが途中の東滑川という無人駅で途中下車します。あたりは夕刻迫りお天気も今にも雨が降りそうな最悪のコンデションですがここで通過する列車を撮影します。16時45分くらいに通過するのが札幌行の「トワイライトエキスプレス」です。この寝台列車も来年の春で廃止されます。本当は今回このトワイライトに京都から乗って札幌まで行き(お昼前着)札幌で学生のころ行っていた喫茶店「北地蔵」で珈琲を飲んで札幌発の最後の夜行急行「はまなす」に乗り、青森から特急を数本乗り継いで1日かけて京都へ帰ってくるという壮大な計画を立てていました。ところがご多分に漏れずこの「トワイライト」の一人個室寝台の予約が取れない!来年で廃止されるから皆さん考えることは同じです。友人がJRの職員に頼んでも取れなかった切符です。ヤフーのオークションでは数倍の値段でやり取りされています。あまりに馬鹿馬鹿しいのでトワイライトは諦めて途中駅で撮影することにしました。でもこんな無人駅でも同じように撮影する人がいて驚きました。轟音とともに通り過ぎる「トワイライト」を見送り電車男は再び旧式電車に揺られ富山を目指します。富山で降り立つと



富山駅はえらい状態になっています。在来線は仮のホームだし、新幹線のホームは盛大に工事中ですし



駅前広場もスゴイ状態です。間に合うのかしらん。金沢駅がほぼ出来上がりに近いので余計な心配をしてしまいます。駅前から



富山地鉄の市内電車で本日の宿泊先の「ドーミーイン富山」に向かいます。この市内電車がLRT型でとても快適です。なにしろ乗降に便利な超低床車なのでお年寄りにも優しい乗り物です。観光都市京都も市バスだけではなくて環境にも人にも優しいLRTの導入を本気で考えてみるべきだなんて偉そうなことをいいつつホテルに向かいます。旅装をといて身軽になって目指すは富山の居酒屋です。居酒屋の伝道師太田和彦の富山編には絶対出てくる店に向かいます。居酒屋「親爺」です。時間は夜7時。駅前の細い路地を入ったところに発見。でもちょっと窓越しにのぞくと時間も時間なので満席みたいです。しばらく駅近く商業ビルで1時間ほど待機。8時を過ぎたので行ってみるとカウンターに空席有り。ガラガラこんばんは。カウンター正面に息子さんが包丁を握り、脇をお母さんとお父さんが固めます。家族経営の典型的な居酒屋さんです。昭和26年から続く富山でも指折りの居酒屋に坐り、まず瓶ビールを所望。アサヒ、キリン、サッポロどれになさいますか?とお母さん。ここはもちろんサッポロ。出てきたのが「サッポロラガー」もうこれで僕のこの店の評価が上がります。一人前九種盛の刺身、定番ポテトサラダ、ホタルイカの醤油漬け、そして富山おでん各種。お酒「立山」を3杯ばかり頂き満足してお勘定します。いやーやっぱり待ったかいがありました。





ただ残念ながら坊主頭に塩辛声のお父さんは(なかなかいい感じのお父さん)僕が坐るカウンターの隅で自分でおでんとか賄のご飯をささっと食べて着替えて何処かに出かけてしまいました。もう息子さんに主導権を渡したみたいで、現役のころを見てみたかったです。北千住の「大はし」もやっぱり息子さんよりお父さんの方が断然いい感じなので・・。さてホテルに戻るとドーミーインは夜9時30分から無料で夜泣きそばがいただけます。いつもはお腹いっぱいでパスしていましたが今晩は勢いで食堂へ。



コックコートを着せられた若い男の子が手際よく作ってくれます。お腹も満腹で一休みして2階のお風呂に行きます。金沢もそうですがドーミーインは大浴場と露天風呂があり、ちょっと温泉気分が味わえます。今頃うちの奥さん達は信州松本の「すぎもと」で本当の温泉と美味しい宿の料理でにぎやかなことのようでしょう。なかなかいいお風呂に入り、明日に備えて電車男は早めに消灯です。つづく。