お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

電車男 今度は松山へ。その5

2012年01月17日 10時17分50秒 | 旅先で
旅先でいわゆるお土産類を買うことは今までほとんどありませんでした。荷物が増えるのと、手がふさがりカメラを自由に使えないからです。先日の新潟でも何も買わなかったけれど、今回伊丹十三記念館では「十三饅頭」「オリジナル手ぬぐい」2本と、ここでしか売ってない伊丹十三のDVDを購入しました。「伊丹十三記念館公式ガイドブック」は、暮れの12月31日に「恵文社」に行ったときに偶然見つけて買って、今回行きの電車で読んできました。(「恵文社」はやはりホンマにすごい本屋だと再確認した次第)そして帰ってから娘に「珍しい!お土産を買ってくるなんて」と言われてしまいます。帰りもまた鈍行に揺られて京都まで帰ります。13時4分松山発伊予西条行き。またまた2両連結の電車は海側の車窓を独り占めできるくらいの乗車率です。

そして海を眺めながらお昼ごはんに松山駅で仕入れた駅弁「醤油めし」をほうばります。発売以来50年というこの駅弁は、松山を代表する駅弁で「うまいぞなもし」です。18きっぷの旅は経済的には最高ですが、国鉄時代に比べて、近頃の鈍行列車は合理化で連結両数が短く、しかも通勤に便利なようにロングシートの車両が多く、車窓を見ながらのんびりと駅弁を食べるということが不可能に近くなってきています。その点、この予讃線の鈍行は旅情たっぷりです。ワンマン運転の電車の、とある風景ですが、年老いたご婦人が下車するときに運賃の支払いで運転手さんに相談しています。会話から、なにか乗り越し料金が足りないらしいです。しばらく老婦人と話していた運転手さんが「おばあちゃん、今回は追加はいいですし、勉強しときますわ」だって。世知辛い都会の電車の風景とちがい、停車時間が多少長くなっても乗客は皆なにも言わないで、なんだかほのぼのとした風景ですね。そして電車は香川県に入ります。「次は観音寺終点です。16時37分到着です。この先、高松方面へは、17時31分までお待ちください」だって。なんと1時間も連絡がない。仕方なくまた改札を出て駅前を散策します。

18きっぷで旅している人、数人が同じように駅前をぶらぶらします。でも夕方近くなり外は結構寒くなり、早々と駅に戻ります。ホームではすでに高松行きが発車が30分以上前なのに待っています。ほんまに18きっぷの旅は「忍耐です」この後、坂出で瀬戸大橋線に乗り、岡山から姫路行き、途中網干で新快速に乗り継ぎ京都駅には定刻の22時29分に到着しました。今回も一人だったからか、全列車座ることが出来て大変満足のうちに松山への旅が終わりました。