お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

電車男 今度は松山へ。その4

2012年01月16日 15時06分58秒 | 旅先で
ホテルの前を走る市内電車の音で目覚めた僕は、無料朝食へ。1階のロビー兼用のスペースにオニギリ、味噌汁、煮物などが盛られていて自由に朝ごはんがたべれます。珈琲もあり、忙しいビジネスマンにはなかなか良いサービスですね。ホテルをチェックアウトして、大街道という名の繁華街を抜けて松山市駅までぶらぶら歩きます。途中ちょっといい感じのパン屋さんなんかも見てバス停へ。

いよいよ今回の最大の目的地へ市内バスで向かいます。砥部行のバスで20分ほどで

伊丹十三記念館につきます。
1996年暮に突然亡くなった伊丹十三の新聞記事をみて、ひどく驚いたのは僕だけではないはずです。学生の頃から彼の本を幾冊も買い求め、その好奇心旺盛さに圧倒されてきました。数あるエッセイは、少なからずいろいろ影響されました。スパゲッティの食べ方はいまだに書かれていた通りにしています。1月4日の10時の開館に訪れたのはもちろん僕一人。入口で伊丹十三が「やあ、いらっしゃい」と少しニヤリとして迎えてくれます。13のコーナーに分けられた展示物は、小学生のころの観察日記や作文から、レコード、楽器、イラスト、デザイン画、エッセイの直筆原稿、台所道具(包丁は「有次」だった)、骨董の食器。よくぞこれだけのモノが残してあったと感心しました。僕がいろんなモノを捨てないで残していて、いつもうちの奥さんにブツクサ文句を言われていますが、宮本信子を見習ってほしいものです。(伊丹十三とレベルが違うと言われそうですが)展示コーナーのテレビでは、伊丹十三が出ていた懐かしい「遠くへ行きたい」のVTRがあちこちで流れています。昭和50年代の「遠くへ行きたい」という番組をみて、こんな旅がしてみたいと熱心に見ていた懐かしい映像です。一通り見終わると中庭を挟んでカフェがあります。

ここでゆっくり「十三饅頭」とお茶を飲んでいたら、帰りの電車に乗り遅れそうになります。来館記念の写真も撮ってもらい(記念館のHPにそのうちアップされるそうです)名残惜しく電車男は帰途につきます。13時4分の電車に乗らないと京都へ帰りつけません。18きっぷの旅はとても好きですが、気に入ったところにゆっくりいられないという問題も残ります。うちによく来ていただく「松山のYさん」から松山は暖かくて温泉も、海もあってぜひ一度来てくださいね、と薦められていて、とうとう来ましたが、やはり2,3泊しないといけないですね。今回は道後温泉と伊丹十三記念館だけですからね。松山城も今回諦めた

赤丹本店も次回はぜひ来るぞということで松山を後にします。つづく。