お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

電車男 今度は松山へ。その2

2012年01月14日 13時42分17秒 | 旅先で
予讃線を一路松山に向かいます。1月3日だというのに途中駅から高校生が時折たくさん乗ってきて、小さな駅でパラパラと降りてゆきます。正月からクラブ活動?と訝っていると、話の内容でどうやら受験生のようです。あと2週間くらいで受験が始まるのかな?皆真剣な表情で車内で勉強しています。ぼんやり車窓を眺めて、居眠ってるオジサンを彼らはどう見てるのかな。あ、他人のことまで見てないか。予讃線の車窓は時折、海沿いを走ります。

JR四国の看板特急「しおかぜ」だと岡山~松山間を2時間45分で結んでいます。わが鈍行はやたら途中駅でこの特急に追い抜かれたり、単線なので行き違いのたびに、待たされます。今年は日が悪く、今日が帰省のUターンのピークで、川之江や新居浜等の大きな駅のホームには岡山行きに乗るための長い列が続きます。岡山行きの「しおかぜ」は自由席のドアのところまで立っています。それに比べ、わが鈍行はのんびりガラガラで松山を目指します。新居浜を過ぎて次の伊予西条で車内放送があります。次の伊予西条には14時50分に到着します。発車は15時27分となります。な・なんと37分停車。こんな世の中に途中停車が37分もある電車が残っていたとは・・。

車内に荷物をおいて改札から駅の外にでます。こんな体験は、昔学生の頃北海道を旅していたとき稚内から札幌に向かう途中の「名寄」という駅で確か4,50分停車の際、改札を出て駅前の本屋に行ったことを思い出します。鈍行の旅ならではです。そしてこの駅には「四国鉄道文化館」なるものがあり、新幹線の”0系”や「DF50」とかが展示されています。しばし休憩の後、車内へ戻ります。また海沿いを走り、そろそろ外が暗くなりかけた17時12分に無事松山に電車は到着しました。

松山駅は近頃よくある2階建ての駅ではなくてホームと駅舎が平面な駅で、なぜかホッとします。北陸の「金沢」「福井」東海道の「岐阜」「浜松」山陽の「姫路」や「奈良」駅がみな整備されて利用者は便利になりましたが、旅行者はどこの駅も皆同じような風景で旅情が感じられません。松山駅前は大きなビルもなく、市内電車が発着していて、とてもいい街に感じられます。つづく。