お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

「春ちかし」

2006年02月16日 23時46分24秒 | 布屋
つい一週間前の京都の最高気温が4度という日がありました。朝、台所に立つと、その寒さが実感できます。ところが一昨日の予想最高気温が17度。今朝も台所のストーブをつけるのをためらうほどの暖かさです。(でも町家は寒いので結局つけました)写真は床の間に活けられた「梅」です。この間までつぼみが、とても堅かったんですが、ここ2,3日の暖かさで一気に開花しました。天神さんの梅の開花が遅れており、梅花祭までに梅が咲くかと危ぶまれていましたが、どうやら間に合いそうです。町家に住むようになって、こうして宿を始めてから感じるのがこういった、ちょっとした花の移り変わりや、暑さ寒さを実感できることです。ホテルにいる頃は、会社への行きかえりにふと感じるくらいで、建物の中に入ると外が雨だろうが、晴れていようが全然関係ない世界でした。そんな自然が感じられない仕事が嫌になったのも辞めた一因だったかも知れません。今は、ホント春が待ち遠しいです。最近やっと手や足のひび割れが減ってきて、これも季節の移ろいを感じるうちのひとつですね。椿や梅が今、布屋のあちこちで咲き出しました。