実家から桃が送られてきました。実家の畑で作っている桃です。数年前から畑に桃の木を植えて育てていたのですが、実を食べさせてもらうのは今年がはじめてです。見た目はお店で売られている桃と少しも違いません。食べてみると、お店のものよりは皮がやや固めでしっかりしており、実はまだ固いものもあれば、まだ柔らかいものもありました。端的に言えば、おいしいです。私を20年間育てた土地で生まれた果実が、私にとっておいしくないわけがありません。こういうことは、故郷から遠ざかるにつれて次第に分かってきたことです。もちろん、そういう私にとってのみの付加価値を抜きにしても、十分おいしいのだろうとは思いますけれども。
お盆に帰ったら、今度は無花果を食べる予定です。できれば自分で収穫したいです。果物を木からもいで食べるというのはロマンじゃないですか。
お盆に帰ったら、今度は無花果を食べる予定です。できれば自分で収穫したいです。果物を木からもいで食べるというのはロマンじゃないですか。
って文章が、なぜか心に響きました。
東京には世界各国、日本全国の名物料理が
やってきて、流行っては廃っていきます。
土地のものは、
その土地で食べるから美味しいし、
その土地の人間にこそ合うのかもしれないね。
あの味、というのを舌はしぶとく記憶していて、ふいに食べたくなるときがあります。
山菜(摘みたて)とか刺身(釣りたて)とかね。
同じ土地の水や空気で出来ているという食べ物と自分との共通性に、敏感に反応しているのかもしれません。