「おやおや、咳がひどいですね。これをお飲みなさい」
「え? なんです、それは?」
「…えーと、風邪薬だよ……」
「……えーと、ってなんだ。…うっ!…ゲホッゴホッ」
弱ってくると空咳が止まらなくなります。ゆうべからケホコホと我ながらうるさくてたまりません。インフルも流行っている昨今、あまり咳なんてしたくないものです。私のこの咳は、とりあえず風邪とかインフルエンザとかとは関係ないのではないかと思いますが、よく分かりません。ごく若い頃から、肉体が疲れていたりするとしばしば出てくる症状なのです。持久走を走ったりなんかした後には、よくこのように咳が止まらなくなったものです。
ゴホゴホやっているとそれだけでさらに体力を消耗するので、今忙しくてそれどころではない私はとりあえず市販の風邪薬を飲んでみたのですが、これがまた恐ろしく効きました。怖いくらいです。咳がぴたっと止まった……。ついでに微熱も収まった…;(←微熱もまた私の疲労時の症状のひとつ)
うーむ。凄い、というより少し怖いなぁ。薬ってなんでこんなに効くんだろう?(このことは、前に歯の痛み止めを飲んだ時にも散々書きましたけれども…)実に不思議です。
けれども、薬を飲んで、それが効いた。ここから分かることは、普段はうっかりしていて見逃しがちですが、詰まるところ我々の肉体というのは絶え間ない化学反応によって維持されているという事実でしょうか。
調子が悪いときも、良いときも、絶えず私たちの肉体は変化を続けているのですねー。複雑で、繊細で、しかし意外と丈夫で騙されやすい私の身体。
笑うと免疫力が上がるとかいう話を聞いたことがありますが、本当だったら単純過ぎる。笑えるくらいに元気だったら、既にそれだけで健康そうですよね。しかもこれは、嘘の笑いでも効果があるという話だったような気がします。本当だったら、単純過ぎる。純粋過ぎる。騙されやす過ぎる! なんという素朴さでしょうか。仮に私の魂がねじくれていたとしても(注:仮に)、私の肉体の方はいつもこんな風に純朴なのだとしたら、なんというか人間って不思議……。
ま、でも嘘でもいいから毎日ニコニコしてみるか。なんかいいことあるかもしれない。不思議な化学反応が起こるかもしれないぜ。
私もトイレに入るたびに、目の前にある鏡に笑ってみてます。アメリカ人のように素敵な笑顔がぱっと上手に作れる(作らなくてよい状態がベストだけど)ようになりたいものです。
おかげさまで、やっぱり風邪だったみたいだけど、どうにか回復してきました。やっぱり薬だけでは治らないもんですね。なんか基本的なところ(栄養とか、疲労とか)をしっかりしないとね。免疫力って大事だね~。しみじみ…
とりあえず、一山乗り切ったという感じではあるので、完全に治るまでじっとしてます~!