北京五輪にて、初めてフェンシングというスポーツを観戦しました。
これが、幻想的でとても面白い。
何が幻想的かと言うと、試合会場の薄暗がりのなかに、選手の白い胴衣がぱっと浮かび上がっているところ。細長い演台の手前にいる審判の完全なシルエット。いや、実に美しいなあ。
フェンシングというのは、フルーレ、エペ、サーブルという3つの種目があるそうで、いずれも武器の名前にそのまま由来するらしいです。
私が見たのはフルーレ。日本の菅原選手が大健闘でした。素晴らしい気迫でした。
このフルーレという種目では、「突き」のみが得点となるそうで、選手たちはお互いの胴を覆った金属の上着を突き合います。
細長い演台の上を、攻めたり守ったりしながら前に出たり後ろに下がったり、細い剣をひゅんひゅんとしならせて、激しく突き合います。
そして剣先が相手の上着に接触すると、赤や緑のランプがピカーンと点灯し(電気の流れで接触の有無を判断しているようです)、判定となります。判定も、ビデオによる厳密かつ公正なもので、他の競技においてもこのくらい公平なジャッジを義務づけるべきではなかろうかと思わされます。とにかく審判はもっと公平でなければなりません。
細かいルールは分かりませんでしたが、それでもスピード感のある、動きの美しいスポーツでした。面白いー。
にしても、あまり放送されていないから知らないだけで、世の中にはまだまだ興味深いスポーツがあるのですねえ。
そういうことを知るのもまた、五輪の醍醐味というやつでしょうか。
それにしても、言われてみると双方のランプが同時に点灯する局面は多かったですね。あの電気で判定する装置も最近無線になったそうですから、これからもっと進歩していくかもしれないですね。うーむ、ハイテク。
でも判定のランプは、どっちかが点いたらもう片方は点かないようにすればいいと思いました。緑と赤が同時に点いて判定という局面が多かったですよね。