夢の話。
夢の話をするよりも有意義な過ごし方はあるのだろうとは思うのですが、どうしてもやめられないし、やめるつもりにもなれないので、気にせずに続けたいと思います。だって、夢って面白いじゃないですか。
さて、このあいだ、私はまたまた「素敵な恋人」の夢を見ました。私はときどき夢のなかで素敵な恋人を得るのです。その人は毎回違った人のようにも思えますが、目が覚めてから思い返すと、やっぱりいつも同じ人であるようにも思えます。その人の外見はそのときどきによって異なるのですが、内面は共通しています。私の夢の恋人はとても美しく、そしてまた恐ろしいほどに優しい。
その夢のなかの私はどういうわけかいつもとても控えめな性格で、肝心なときに言いたいことを伝えられないでまごまごしています。言葉が出てこなくてうつむいてしまう私を、その人は優しく見つめ、手をそっと握ったりしてくれるのです。私はあんまりどきどきして、いつもそこで目が覚めてしまうのでした。
こうやって書き出してみると、本当に妄想が丸出しで、さすがの私も恥ずかしさを覚えますが、しかし良い夢です。目覚めた後の私はたいてい興奮して、ものすごくやる気を出してしまいます。頭が少し冴えてくるというか。
同じパターンの夢を何度か繰り返し見て不思議なのは、夢の恋人の優しさのありかたが、私の夢でありながら、いつも私の想像を超えていることです。その人の優しさに、私はびっくりしてしまう。どうしてこの場面でそんなに優しくできるのか、起きている私には到底理解不能です。
そして、その人の優しさに驚いて起きてしまう。夢のあらすじを自分でコントロールできない(しかも似た内容を何度も見ているのに、いまだ把握できない)、これはいったいどういうことなのでしょうね。不思議だ。夢って本当に不思議だ。
私が見るのは、この恋人の夢のように美しく心地よいものばかりではありませんが、どんな夢だとしても私はその意味についてはあまり深く考えません。素敵だった、怖かった、面白かったという感触さえあればいい。意味よりも、効能の方が大事です。あとでマンガのネタになりますからね。私の夢はわりと地味ですが、私にはとても面白いんですよ。ああ、あの楽しさをすっかり伝えられたらなあ!(と思いつつ、現在も同人誌用のマンガを制作中。ちなみに難航しています…;)
眠りが浅くて夢ばかり見るのは、疲れますけれどなかなか楽しくもありますね。不可思議で美しい、私だけの世界があるというのは、ちょっと喜ばしいことなのではないでしょうか。二重の人生を生きているような。私の、私だけが観客の、閉ざされた劇場のようです。これは、つまり、なんという贅沢さ!
いつまでも夢を見続けられますように。
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