田んぼの上を、ツバメが白い腹を見せてすいすいと飛んでいきました。1羽で飛んでいたり、2羽で飛んでいたりします。ツバメは小さくて姿の美しい鳥です。
5月に帰省したのは久しぶりでしたのでうっかりしていましたが、5月といえば、日本中の水田のある風景が最も美しい季節なのでした。水が張られた田んぼには、空が映っています。私は水に映った空を好みます。なんて美しいのだろ。とりわけ夕焼けが美しい。そこらあたり一面に広がる水田に、赤く焼けた空が映って、私は震えるほどに感激したものです(高校生当時)。
そんなことを思い出しました。風がなければ、水田はまるで大きな鏡のようです。
ところで、久しぶりに田舎へ帰ってみると、休耕田が増えていました。休耕田には水は張られておらず、麦が植えられていて、それは既に立派に穂を揺らしていました。それを狙うスズメは、賞賛したくなるほどの力強さでホバリングをし、麦の穂をつついています。
合間合間に麦畑を挟み若干数が減った水田には、それでもやはりいつものように大きなサギがぼんやりと立ったり歩いたりしています。
5月は鳥たちも元気そうな季節なのでした。
賞賛したくなるほどの力強さでホバリング
なんていう素敵過ぎる表現が目に入ったので思わず投稿してしまいました。日本の田舎って綺麗ですよねー。私は山地に住んでますが今日常緑樹林が風にそよいだり調子が強くなるとうねったりしているのを見て「今私は風を見ている」と思いはっとしてしまいました。あんま関係ないですが。
コメントありがとうございます!
>「今私は風を見ている」
これ、素敵ですね(^^)
都市生活を続けていると、いろいろなことを忘れてしまいますが、私たちの生活というのはそうやって風や波に寄り添っている部分が多いはずなんですよね~。私が暮らしている大阪の町では、月の出すら見られません;
私はこの一文に反応してしまいました(笑)
三島から修善寺に行く伊豆箱根鉄道をこれからの季節に利用すると、車窓の両側に田園風景が広がって、青々とした稲の連なりのところどころに、同じような間隔でたたずむ白い姿を見ることができます。
そう、ぼんやりと突っ立っているサギです。
時間というものが止まってしまったかのように、まったく動かないあの姿には、なぜだか笑えてしまいます。
サギは、図書館の近くにある公園から流れる小川に、いつも一羽はいて、頭頂部にあるかわいらしい冠毛とふわふわした尾羽をじっくり観察させてくれます。
遠い記憶では、小学校の帰り道、よくサギの大群が山に向かって飛んでいく姿や、一本の木にたくさんのサギがとまってギャアギャア鳴いている姿を目撃したものです。
猫も好きですが、鳥も好きなのです。
それにしても「伊豆箱根鉄道」というのは名前だけでも風情がありますね~。
田舎ではサギをよく見かけます。
彼等はほんとにいつでもぼんやりと落ち着いていますよね(^^)
うちの近所では、白サギよりも大型で灰色の(多分)五位鷺をよく見ます。
大きくて優雅な鳥ですが、やはり激しくぼんやりしていて、ときどき農道に突っ立ってこちらをじっと見ていたりするので驚きます。
かつてはトキのような大きくてきれいな鳥もそのあたりを飛んでいたのかと思うと、なんだかまるで夢見たいな話です。