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森羅万象 ~ 歩く印象派

「土手道を考える」の巻 利根川スケッチ(5)

2007年05月12日 18時09分59秒 | 利根川を歩いて海へ行こう!
6日間歩いた土手道だが、突然ルートが不明になるなどアクシデントは多かった。
さて、今回は歩きやすいか歩きにくいかという2項にしぼってみた。
ジョギングをする人は毎日見かけた。

が、舗装された路面は自転車にはいいが、走る、歩くということになると(特に私のように長距離を歩くものにとっては)別問題だ。

やはり、硬いのは苦手だ。脚への負荷が大きい。

真昼の直射日光の下では路面温度も上昇し、手で触ってみるとかなり熱かった。

熱さは靴底を通して足の裏に伝わってくる。そうでなくても蒸れやすい足の裏や小指にマメが発生しやすくなる。

当然、歩行スピードも落ちてくる。途中で、靴を脱いでマメの状態をチェックしテープなどで補強しなければならない。

逆に足にとってゴキゲンな「高速道路」は以下のような草付きの路である。

これなどは景色もよくハイウェー気分である。
靴の温度も上がらず、摩擦が少ないためマメも出来にくい。

こちらは草付きではないが、適度な砂利が靴底をランダムに刺激してまるで足ツボマッサージ気分である。

この路も。

水溜りがあっても、車じゃないから全く気にならない。(歩きなら十分迂回できる)

でも、これは極端で草の丈が高すぎて容易に足が前へ出なかった。

土手がなくなり、田んぼの農道を歩いたが、こういう道も未舗装なので悪くはない。

河口に近づくとその田んぼ道もなくなり、一般道それも国道の脇を歩かなければならなくなる。

取ってつけたような歩道(路側帯)を歩いていると「埼玉大橋」で味わった恐怖が蘇る。

それでも海が近づいてくると、さほど気にならなくなるから不思議だ。

堤防の壁の高さは1.5メートルはあるので、普通はこんな風には見えない。(脚立を拝借して撮影。)

これはもう港の岸壁である。

土手を歩き続けて最後はこのように終わることを知ったことが今回の収穫。
150キロのうち土手部は約135キロ。河口までの残りは一般道となる。

その135キロの間でも舗装、未舗装(草付き、砂利路、その中間)が入り混じっていて、自転車でサイクリングを楽しむ人たちにとっても、途中でサイクリングロードが急になくなってしまうのはつらいことと思う。

希望を言えば現在の自転車道を真面目に整備して一本で海までたどり着けるルートにし、平行して歩行者用の道路を併設するのがありがたい。歩いていて怖いのは自転車が音もなく抜き去っていく瞬間である。接触事故も十分ありうる。それから、意外と自動車が走っているので驚いた。国土交通省の看板には「自動車・バイクの通行は禁止」と書いてあるが、けっこう見かけた。あの狭い幅である。車1台の幅ぎりぎりくらいで来られては危なくてしょうがない。

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